「本棚探偵の冒険」の文庫化

本棚探偵の冒険漫画家でミステリー古書マニア&愛妻家,喜国雅彦さんの「本棚探偵の冒険」が文庫化された(双葉文庫)。
日本のミステリーが話題の中心だが,古書市での熱狂ぶりや,乱歩邸でお宝に囲まれての狂乱,都内さいたまの古書店・新刊書店を巡っての「ポケミスを1日で何冊探せるか」(999冊までいきました)など古書ファンには楽しい話題がいっぱい。函無し本の函や豆本,サイズぴったりの本棚を自作したりと,器用なところも見せる。
著者は本棚に関してはとてもこだわりのある人で,自分の本棚の整理を常に怠らないことはもちろん,ひとの家の本棚の整理まで,嬉々として請け負ってしまう。隙間さえあれば,何でも押し込んでしまう私とはえらい違い。見た目やこだわりは,みうらじゅん風といえますな。(このインタビューと書庫の写真を見れば分かる!)
出久根達郎や北村薫との文庫版オリジナル座談会もあり。続刊「本棚探偵の回想」も発売中。