2001年12月

12月26~31日 ここのところ,モームの「人間の絆」3巻(岩波文庫)を読んでいました。学生時代に新潮文庫版で読んで以来,久し振りに通読したわけですが,今年を締めくくるのにふさわしい作品でした。人間の絆は,モームの自伝的小説なのですが,この歳になって読み返すと,これが功なり名を遂げた晩年ではなく,ま…

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2001年11月

11月29~30日 ジャズの本は面白い。我が家のCD棚は,ほとんどがPOPSとクラッシックだが,本で読む音楽はジャズが一番。クラシック音楽の本に興味がもてないのは,つまらない作曲家や名曲のエピソード,独善的な演奏評が多いからで,唯一面白いのは,インタビューや自伝など,演奏家と直に関わったものだけだと…

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2001年10月

10月30~31日 新しい「図書」が届きました。7日に秋の重版があり,「日本風景論」や「経国美談」など,他文庫で(現在)読めない明治期の作品がまとめて出るほか,コールドウェルの「タバコ・ロード」も重版再開。しかし,最後に載っている赤,黄,白帯の在庫一覧を眺めると,やっぱりこれだけしかないか….と…

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2001年9月

9月28~30日 岩波文庫新刊「ワーニャおじさん」にもとづく舞台が,新国立劇場小劇場にて2002年5月9~26日に演出・栗山民也,出演・角野卓造・片平なぎさらによって上演されるとのこと(岩波書店)。ワイド版岩波文庫は,10月16日に200点刊行記念新刊&復刊が行われます。記念復刊(10点)は次の通り…

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2001年8月

8月31日 8月もいよいよ終わり。学生時代は,一年中でいちばんいやな日^^;;だった気もしますが,いまでは,また電車が混むなぁと思うくらい。息子はまだ一週間休みがあるけれど,夏休み中,遅寝遅起きの癖がついているので,また生活のペースを戻すのが大変だ。 8月27~30日 夏休みボケは未だ直らず,9月号…

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2001年7月

7月30~31日 もう7月も終わり。なにかあっという間に夏が去っていくようで寂しいですね。岩波文庫解説総目録のセットが増刷されています(1996年版)。本来,ホームページにでもあげて,毎月アップデートすべきものなのに….。「本との出会い診断」なんてやってる暇があったら,即作って欲しいの^^;;。…

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2001年6月

6月27~30日 梅雨はどこへ行ってしまったのでしょうか? 毎日暑い日が続いていますね。息子はプールが待ちきれないので,狭いバスルームに浮き輪を持ち込み,バタバタやっています。九州の方より,「母は今年で90才になる戦争未亡人で自分の兄のことが,出ている本を探しています。キーワードは,1)発行は昭和2…

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2001年5月

5月31日 グレアム・グリーン「第三の男」(小津次郎訳)がハヤカワ文庫の新刊として出た。かつて見てから読むか,読んでから見るか,という宣伝もあったが,これはもう見てから読む人が大部分ではないかと思う。だいたい,映画で感動したものをあとから本で読むと,がっかりする場合が多いけれど,本書は,読み終わって…

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2001年4月

4月29~30日 別に家を建てるわけでもないのに,最近こんな本ばかり読んでいます。講談社+α文庫「不動産営業マンに負けない本」(稲葉なおと)。著者は,分譲マンション,戸建て住宅の企画・設計および商業ビルの企画・運営に携わる「建築プロデューサー」。不動産,とくにマンションの購入にあたっての実践的なアド…

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2001年3月

3月30~31日 妹尾河童「河童が覗いた仕事師12人」(新潮文庫)にフレッシュマン向けの帯が巻いてあったのを,新刊と勘違いして買ってきた。覗いた・・・といってもいつもの俯瞰図は無く,河童氏が,井上ひさし,篠山紀信,三国清三,立花 隆,三宅一生などといった面々の書斎や仕事場を訪ねての対談集である。リラ…

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2001年2月

2月28日 「古書店めぐりは夫婦で」のゴールドストーン夫妻による新刊「旅に出ても古書店めぐり」(ハヤカワ文庫)が出ました。作家夫婦が,バースデープレゼントのための本を古書店で見つけたことから,だんだん古書の世界にはまっていき,古書を訪ねてアメリカ各地を旅する・・・という前作は,いまいち盛り上がりに欠…

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