岩波文庫の新刊「アシェンデン-英国情報部員のファイル」を読む。
作家サマセット・モームが、英国情報部員として第一次世界大戦中にヨーロッパ各国で活躍したことはよく知られているが、本書はその経験を元にして書かれたモームの短編スパイ小説を集めたもの。
しかし、モームは優れた情報部員であったから、さぞかしジェームズ・ボンドばりの派手でスリリングな活躍を....と期待する向きには、大いに期待はずれとなるだろう。ここに描かれていいるのは、陰鬱とした裏社会で、神経をすり減らしながら工作、折衝にあたる、決して表舞台にはあがらないスパイの姿である。
それでも、当時の複雑な国際関係の中で、情報部員の果たした役割や、上官や工作員とのやりとりなど、モームの体験がリアルに感じられ、鬱々とした気持ちのまま、読み終えてしまった。








![Lapita (ラピタ) 2008年 10月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51yF6Z9QTCL._SL160_.jpg)
![すてきな奥さん 2008年 10月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61Yo1o3r7UL._SL160_.jpg)
