くらべて選ぶ手帳の図鑑

くらべて選ぶ手帳の図鑑館神龍彦さんといえば、システム手帳のイメージがあるが、先日エイ出版社から刊行された「くらべて選ぶ手帳の図鑑」は、システムではなく、オーソドックスな綴じ手帳を集めて紹介した図鑑だ。
手帳の使い方、とくに仕事がデキル男の手帳….なんていうビジネス本は数多あるが、2009年版の164冊の綴じ手帳を分類し、ひたすらカラー写真で紹介するという本書は、どんな読者をターゲットにしているのだろうか。手帳の使いこなしに凝る人は多いだろうが、綴じ手帳コレクターというのは聞いたことがないし。
そもそもこの手の手帳は、システム手帳のように組み合わせの妙があるわけではなく、毎年同じ物を使っている人も(とくに貰い物のとき)多いだろう。だから、このように「バーティカル式」、「レフト式」、「セパレート式」、「1日1ページ式」など、いろいろなパターンに分けて見せられると、似ているようでいて、結構工夫されているなぁということが、あらためてわかる。
各手帳の記入欄については、六曜の有無、曜日表記の言語(漢、英、仏、独、伊etc)、時間軸の有無、時間軸の長さ(何時から何時までか)など詳しく紹介さているほか、便覧:年齢早見表、印紙税、路線図、市外局番一覧などの有無、住所録の有無と別冊かどうか、また記入可能な人数まで調べられる。
システム手帳や電子手帳を使っていると、この辺はレフィルを自作したり、オンラインで直接調べたりできるので、無駄なサービスと思いがちだが、1冊完結の綴じ手帳にとっては伝統美みたいなものだろうか。いずれにしても、実用的というより、ステーショナリ愛好家のための本である。

コメント

  1. 私はパソコン連携の点でPDAを使っているのですが、手帳を使い分けるとしたら、仕事とプライベートといった感じでしょうか? 

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