高知雑感

hijikata.jpg昨日まで5日間,初めての高知訪問でした。晴れ続きは嬉しかったのですが,東京より一段と暑いのには参りました。そのほか感じたことなど。
高知は,どこへ行っても坂本龍馬ですが,私は以前から龍馬がなぜ人気があるのか,何度聞いても分からなかったので,今回展示館に行ったりして勉強しましたが,やっぱりダメでした。「竜馬がゆく」を読んでいない人間に,どんなに事績を説明されても無駄なのかもしれません。龍馬の全体像っていうのは,どうもわかりにくいですね。
面白かったのは,県立美術館で見た戦前の南洋諸島に関係する作品を集めた特別展示。パラオやテニアンなど,日本の信託統治時代の島々の生活を描いた絵は,なかなか見ごたえがありました。もっとも,町田の版画美術館所蔵のものも結構ありましたけれど。 関連資料として,中島敦の南島譚など小説類も展示されていました。
高知に限らず,以前から,地方の歴史ある都市を訪れると,古い文化と新しい文化がバランスよく残っていて,住みやすそうでいいなぁと思っていました。でも,最近では,ニュータウンみたいな新興都市に慣れすぎてしまったせいか,そういう古い街の元気のなさが目についてしまいます。どういうところを理想の住みかと考えるのか? 歳をとるにつれて,まだまだ変わりそうな気がしています。そのうち,動けなくなってしまうかもしれませんが・・・