ヨコガキ名作文学シリーズ

ケータイ名作文学・人間失格 (ケータイ名作文学)ケータイ世代向けの本というのを読んでみました。ゴマブックスが8月1日に発売した「横書きで名作を読む」ヨコガキ名作文学シリーズの中から,太宰治の「人間失格」。
普段読んだり書いたりする書類でも,大部分が横書きとなっている今,たいして違和感が無いだろう・・・と思ったら大間違いで,私には思ってた以上に読みにくかったです。なんというか,生理的について行けない感じ。どうしても安っぽい感じを免れないんですね。
著作権切れの作品を取り上げていくそうですから,どう料理しようとかまわないとは思うものの,見た目と中身のギャップがかえって若い人の読書欲をそぐようなことにならないかと心配です。固定観念にとらわれすぎた取り越し苦労ならいいのですが。
ただ,オジサンとして,カバーの南沢奈央さんはたいへん気に入りました!