のはなし(伊集院光)

のはなし伊集院光「のはなし」(宝島社)がよく売れているという。
ラジオ好きな私が,毎週欠かさずに聴いた深夜放送といえば,20年以上前のビートたけしのオールナイトニッポン。そして,今では10年以上続いている伊集院光の深夜の馬鹿力だ。
その伊集院がツーカーセルラーのメールマガジンに連載していたエッセイから自選し,まとめたのが本書。連載5年,構想4年,修正1年だとか。ラジオでは,自分が連載すると雑誌が廃刊になってしまうのが常だが,まさかTUKA自体がつぶれちゃうとは思わなかった,とも言っていたね。
もと噺家らしい巧い語り口。普段伊集院のラジオを聴いている人だと,おなじみのネタが多い。話題が次々と脇道にそれていく「拾い食い」が魅力の伊集院トーク。だから,ラジオのテンポのよいシャベリの方が,本で読むより楽しいのだが,伊集院を岡田某と同じおたく系文化人,または石ちゃんみたいな大食い系芸能人だと誤解している方は,ぜひ読んでみてください。泣く泣く切り捨てたネタがたくさんあるので,売れまくって,なんとか続編を出さなきゃいけないそうです。

コメント

  1. 近いうちに(2010年4月ごろ)上下巻の二冊で宝島社から文庫化される予定だそうです。上下巻合わせて64ページにわたるおもしろ写真集も追加されるそうです。

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