光文社古典新訳文庫の続き

海に住む少女光文社より9月に創刊された古典新訳文庫。
『活字離れを止めるには,本当に面白い,しっかりした作品を提供すること,そして,未来の読者を育てていくこと,これしか道はありません。それならば,古典という,いつの時代にも変わらない「本物」を新訳という形で,読者に届けよう。これが,私たちの見出した,単純ですが,唯一の指針です。』
当初,てっきり日本の古典作品を現代文に翻訳したもの・・・と思いこんでいたのだが,ヨーロッパ中心の外国文学の新訳だった。とくに人文・社会科学についても,『翻訳の向上が一番望まれている』とし,ゆったりした文字組みで快適に読めるよう工夫するとのこと。毎月2点を刊行予定。
創刊時のラインナップは,先に紹介した「小さな王子」のほか,「リヤ王」,「初恋」,「カラマーゾフの兄弟」,「飛ぶ教室」など。つぎは,「海に住む少女」(シュペルヴィエル)を読もうと思ったのだが,近くの書店では売れてしまっていた。
※日本書店商業組合連合会から,「全国小売書店経営実態調査報告書」が発表された。書店の現状,労働条件,回転率や返品率,生き残り策など,詳しいデータが記載されている。