機械式時計【解体新書】

機械式時計 解体新書―歴史をひもとき機構を識る「機械式時計【解体新書】」(本間誠二監修)を読む。
最近は腕時計をしている人が少なくなった。一日中携帯電話を手放さない人もいるようだから,時間を知るだけならそれで充分だ。一方で,ファッションとしての時計,メカ好きのための時計は生きながらえていて,とくに高価な機械式時計の人気が高まっているという。
私も(高価ではないが)機械式時計の愛好者で,電気で動く時計なんかインチキだ・・・と思ってはいるものの,その機械式時計の時刻合わせ用には,電波腕時計を使っている。実用性で言えば,ソーラー式の電波時計に勝てるものはない。
本書は,機械式時計の歴史,作動原理,性能,複雑な機構の組み込みなど,時計の仕組みを知りたい人のために多くの図表を使ってわかりやすく説明されている。Webサイトでも,時計のメカを紹介しているところはいろいろあるが,やはりこうやって一冊にまとめられていると便利だ。ただ,後半の代表的なメーカーやモデルの紹介は,その辺のムックと変わらないので,無くてもよかった。
本書で不思議なのは,本間氏が監修となっているのに著者が誰だかわからないこと。編集部編なのか,適当にメーカー資料を寄せ集めてきたのか。それと,2001年に初版が出ているはずなのに奥付の発行日が2006年6月14日としか書いていない。普通なら第×刷ということなんだろうけれど,こういうやりかたは胡散臭い出版社だと思われるのでよろしくない。いわゆる実用書出版社にありがちな・・・あ,大泉書店か。