星の王子さま・・・続き

猛暑が続いている。電車読書もいまひとつ気分が乗らないので,倉橋訳星の王子さまを,読み返してみた。
本書を手にするまでは,内藤訳に慣れ親しんでいただけに,きっと新しさとともに,違和感を感じるものとばかり思っていた。ところが実際に読んでみると,内藤訳で少々気になっていた時代がかった耳慣れない言い回しが無くなり,ずいぶんすんなりと物語の中に入っていけた。
本書を読むと,大人は自らの内なる子供のこころに気づかされる。だから読み手が成長すると,ますます王子さまの世界への懐かしさが募る。もちろん気恥ずかしい後悔の気持ちも・・・。