月と六ペンス(モーム)

月と六ペンスバタバタしていて捗らないでのですが,岩波文庫の新刊「月と六ペンス」(モーム,行方昭夫訳)を読んでいます。学生時代,旧版の阿部知二訳を読んで以来,久しぶりの「月六」(とは言わないか)です。
本書はゴーギャンを思わせる主人公が,ある日突然,家族と仕事を捨て,画家になるべくパリへ旅立ちます。パリでは,理解ある友人の妻との関係などを交えながら,舞台はタヒチへ。現地人の娘と結婚した彼は,絵の制作に没頭しますが病に冒され,死の間際まで小屋の壁に描いていた絵は,娘の手により小屋とともに燃やされます。
本書の冒頭で,モームは自作が盗作と非難されたことについて,作家が他の作家の作品の一部を利用したからといって非難されるのはおかしい,結果として優れた作品になるのならそれでよいという自らの考えを述べています。この辺,もう少し事情を知りたいと思い,モーム,盗作で検索したら,モームス,安倍なつみが大量にヒットしてしまい,見つかりませんでした。

コメント

  1. はじめまして!
    嵐山光三郎の検索をして貴サイトに巡り合い、大変感心いたしました。
    恐縮ながら、自分のサイトでも紹介文書かせていただきました。
    長く続けられているサイト、本の選択もすばらしいです。今後も楽しみにしています。

  2. ご紹介頂きありがとうございます。川原湯温泉のレポートも読ませて頂きました。各地を旅行されてうらやましい。私もじゅうぶんおじさんと呼ばれる年齢ですが,日々雑事にかまけて,なかなか旅行を楽しむ余裕がなく,情けない限りです。今後ともよろしくお願い致します。

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