光文社江戸川乱歩全集「わが夢と真実」

江戸川乱歩全集 第30巻 わが夢と真実なかなか出ないので,気を揉んでいた光文社文庫江戸川乱歩全集の新刊,第30巻「わが夢と真実」を読む。最終巻だが,まだ最終配本ではない(第22回配本)。
前半は,「わが夢と真実」。乱歩が長年にわたって,さまざまな雑誌や新聞に寄稿したもののうち,生い立ちに関する記事を,誕生から現在までの順に,自らまとめたもの。掲載記事をすべて収集していた乱歩ならではの企画。
後半は,「海外探偵小説作家と作品」。早川ポケミスの解説を担当(昭和28~30年の3年間で62冊)執筆していた乱歩が,自分より適任者がいるのだが・・・といいつつも,博識ぶりを十分に発揮し,91名に及ぶ作家を無味乾燥にならず個性的な紹介をしていて楽しめる。当時の我が国における探偵小説の嗜好も興味深い。
乱歩のふるさと 名張市
※関連資料が豊富な乱歩の世界
江戸川乱歩の草稿はいかが