世界の夢の本屋さん

世界の夢の本屋さん
世界の夢の本屋さん

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エクスナレッジ
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7月に出た「世界の夢の本屋さん」(エクスナレッジ)が好評で重版となった。本書は、世界各国の書店について、店内写真といっしょに、店のポリシーや書店員としてのモットーについてのオーナーや店長へのインタビューを掲載している楽しい本。とりあげられているのは、オランダ、ベルギー、イギリス、イタリア、アメリカ、フランスの書店。

日本で書店といえば、昔ながらの個人商店か、最近は大型チェーン店の似たような店ばかりを思い浮かべるが、世界にはさまざまな書店があり、図書館のようであったり、貴族の館の書斎のようであったり、相当にユニークなものばかり。カフェやレストランを併設しているといっても、日本のように本選びに疲れたら傍らのカフェで、といった程度のコラボではなく、本格的なレストランの真ん中に大量の本が綺麗に積み上げられていたりして、ちょっとした異次元空間になっている。これはやっぱり無機的に書店と呼ぶより本屋さんと呼ぶのがふさわしいようだ。

もちろん、本書に掲載されているような書店は、見事な建築やインテリア、こだわりのある品揃え、個性的なオーナーなど、彼の地でも特殊な書店には違いないだろうが、ここにあるたくさんの店内写真の細部に目を凝らしてみると、いろいろな発見があって面白い。日本の書店がこれに対抗するとすれば、おもいっきり和風な店、着物を着た主人が奥に鎮座する老舗の和本屋さんなどになるかもしれない。