楽しい「神主ライフ!」

神主ライフ! 神様に好かれる秘訣、教えます
仲尾宗泰
徳間書店
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お坊さんの生活は何となく想像がつくけれど、神主さんが普段どんな生活をしているのか、なかなかの謎であります。この謎に応えるべく、京都市中京区の武信稲荷神社の仲尾宮司による神主生活を楽しく紹介したエッセー集「神主ライフ!」(徳間書店)が出版されました。

京都新聞によると、仲尾宮司は、10年間の会社員生活を経験した後、他界した父の後を継いで宮司に就きましたが、神社の姿を知ってもらおうと、約4年前から神社の日常を記したブログを始め、これを読んだ出版社の編集者からの依頼で、今回このエッセー集を執筆しました。 「神主ライフ!」では、神社の家で育ったことに反発しながらも神職養成所で学び、神道に目覚めていった自身のことや、神職の仕事や神事の内容、参拝作法などが紹介されています。

また、初物を大切にする日本人の心的傾向の起源を考察したり、「ツイている」という言葉は「憑(つ)き神」からで、神さまには八百よろずの神々がいる-と説明するなど、身近なエピソードからひもとき、神道について説明しています。宮司は、「本を通じ生活の隅々にいる神様を感じてもらいたい。読後はいつもの風景が少し違ってみえるようになるはず」と話しています。

→ 神社のススメ ~神主のひとりごと~