理論社が民事再生法の適用を申請

猫は生きている (理論社のカラー版愛蔵本)
早乙女 勝元
理論社
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帝国データバンクなどによると,灰谷健次郎「兎の眼」,「太陽の子」,倉本聰「北の国から」などの出版で知られる中堅出版社「理論社」(東京都新宿区)が,10月6日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。少子化の影響などによる市場の縮小から販売が落ち込こんだことで,2008年4月期は年売上高約15億7600万円を計上していたが,年商規模に匹敵する借入金が重荷となっていた。負債は2010年4月期で約22億円。

同社は1946年に小宮山量平により設立され,児童文学をメインに,最近ではわかりやすい教養書シリーズ「よりみちパン!セ」を刊行。岩崎書店,金の星社,童心社とともに,児童書シリーズ「フォア文庫」の協力出版にも参画していた。