ポプラ社 百年文庫

ポプラ社が10月に「百年文庫」(全50巻)を発売予定。価格は1セット39,375 円。

本シリーズは、1冊ごとに漢字「一文字」をテーマにして、それぞれ3人の作家、50巻で150人作品を収めたもの。たとえば・・・
「憧」 太宰治『女生徒』 ラディゲ『ドニイズ』 久坂葉子『幾度目かの最期』
「絆」 海音寺潮五郎『善助と万助』 コナン・ドイル『五十年後』 山本周五郎『山椿』
「秋」 志賀直哉『流行感冒』 正岡容『置土産』 里見弴『秋日和』
「音」 幸田文『台所のおと』 川口松太郎『深川の鈴』 高浜虚子『斑鳩物語』
「罪」 ツヴァイク『第三の鳩の物語』 魯迅『小さな出来事』 トルストイ『神父セルギイ』
「夜」 カポーティ『夜の樹』 吉行淳之介『曲った背中』 アンダスン『悲しいホルン吹きたち』
「響」 ヴァーグナー『ベートーヴェンまいり』 ホフマン『クレスペル顧問官』 ダウスン『エゴイストの回想』
「月」 ルナアル『フィリップ一家の家風』 リルケ『老人』 プラトーノフ『帰還』
「恋」 伊藤左千夫『隣の嫁』 江見水蔭『炭焼の煙』 吉川英治『春の雁』
といった具合。

面白そうな作品も入っているのですが、セット販売になると思うので、購入するのはちょっと辛いかも。

コメント

  1. はじめまして。

    最近大作、ン巻ものになぜか凝っております。
    『失われた時を求めて』を読みたいと思っていましたら、この秋光文社古典新訳文庫で刊行が始まったとおもったら、岩波文庫でも全14巻で出るみたいで、岩波のほうに挑戦してみたいと思います。

    これは100巻ですか… 短編集ですから全部読まなくても続かないということはないのですが、
    分売を許さず読者を繋縛して百冊を強うるなんて…
    分売してくれ!

  2. こんにちは そうなんですよ,岩波文庫から吉川一義訳のプルーストが出る予定です。岩波文庫も最近はあまり細かく分冊しなくなりましたが,以前は戦争と平和も8分冊でした。細かくするのは売る方は大変でしょうが,読む方は区切りがついて良いところもありますね。

  3. minaminoさん、レスありがとうございます。

    100冊のうち最初は50冊だけだったのですね。分売もされるということですので、「750円ずつで読んでいこう」ということもできるんですね。
    ちくま文学の森といい、急に文学のアンソロジーが増えたような気がします。

    貧乏性ですので、細分化されないほうが総額が上がらないので、財布はありがたいのですが、『ゴンクールの日記』みたいに一冊600ページを超えると、さすがに電車の中で読むのがきついです。

    『戦争と平和』は偶然、こないだ本屋に注文したところです。
    6巻ですが、1冊600ページ弱のようで、やはり通勤電車で片手に荷物を持って立って読むのは、大変そうです。

  4. 分冊の事情もいろいろあるようですが、あまり分割されると途中で息切れして、あとはいいか….ということになりかねませんね。古い記事ですが http://www.bunkomania.net/archives/700

コメントは受け付けていません。