最近,「お茶」に興味を持っているので,本棚から岩波文庫「茶の本」を引っ張り出して読み返してみる。岡倉天心が米国において英文で出版した本書は,『茶は薬用として始まり後飲料となる。シナにおいては八世紀に高雅な遊びの一つとして詩歌の域に達した。十五世紀に至り日本はこれを高めて一種の審美的宗教,すなわち茶道にまで進めた。茶道は日常生活の俗事の中に存する美しきものを崇拝することに基づく一種の儀式であって,純粋と調和,相互愛の神秘,社会秩序のローマン主義を諄々と教えるものである。茶道の要義は「不完全なもの」を崇拝するにある。いわゆる人生というこの不可解なもののうちに,何か可能なものを成就しようとするやさしい企てであるから。』として,お茶に込められた日本人の精神を語っている。
日頃パイプ道は志していても,茶道に縁のない自分としては,安易に茶道の心得を知ろうとの魂胆から,「Akatsuki庵~茶道あれこれ」といったHPも眺めているのだが,書店で見かけた「檀ふみの茶の湯はじめ」を読んでみた。 一通りの作法を会得するだけでも大変だが,美熟女に囲まれてお点前というのは楽しそう。まあ,パイプと違って,お金が半端じゃなくかかりそうだから,自分には無理だろうなぁ・・・