NHK生活人新書の創刊

一年でクラシック通になる2001年11月9日,NHK生活人新書が創刊された。
『・・・さて.皆さんは「生活人」という言葉を聞いてどのような人々をイメージされるでしょうか。時代の先端で忙しく活躍するエリートサラリーマン。家計のやりくりで頭を悩ます家庭の主婦。外国語の習得に余念のない若きO L 。キャンパスでメールや携帯と首っぴきの大学生。さまざまな像が浮かんでくるにちがいありません。・・・要するに,一人の社会人として,人生の喜怒哀楽を感じながらたくましく生きている心の自由人――。そうした人々を私たちは大いなる共感を持って「生活人」と呼びたいと思います。そして,その生活人に向けて私たちの新書を発信していきます。』 
そのために,取り上げるテーマが広いこと,家庭の誰でもが手に取れる新書にしたいとのこと。いわゆる教養主義ではなく,男性中心でもなく,『父親の新書を娘が読み,娘の新書を母が読む。家庭の中で行き交うような新書,そうした新書を作りたいと私たちは考えています。』
別に岩波新書が教養主義的で男性社会中心だと言っているわけではないのだが(言っているかな),誰でも手に取れる本は誰にも読まれない,といったことにならないことを祈る。