カテゴリー: 2004年

一年間ありがとうございました

大晦日は本格的な雪となりました。遅まきながら年賀状を書いていたのですが,途中で足りなくなってしまい,買いに行きたいものの,とても出られそうもなく,困っています。今年も一年間お付き合いいただきました皆様に感謝しますとともに…

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蔵書印の世界

国立国会図書館の電子展示会「蔵書印の世界」が面白い。江戸時代の各藩,勝海舟や新井白石,日本一の蔵書を誇った名古屋の貸本屋大野屋惣八など,国会図書館の蔵書に現れた著名な人々の蔵書印が綺麗な写真で紹介されています。たとえ文庫…

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世界古典文学全集

筑摩書房が今年5月に完結させた「世界古典文学全集全50巻 (全54冊)」。既刊の品切れ分を含めて,1月に全巻セットを販売とのこと。379,155円也。これって,私の生まれた頃から, 刊行していなかったかしら(実際は1964年から)。ホメロス,論語,聖書,シェイクスピア,ルソー,ゲーテと, 何でもあり…

まんが喫茶は生き残れるのか?

私の子どもの頃は,まだ貸本屋というのがあちらこちらにあったのですが,現代の貸本屋は,まんが喫茶ですね。このまんが喫茶,あんな低料金でなぜやっていけるのだろうか?といつも不思議に思っていたのですが,ご承知の通り,その存在を…

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小学館版「激写文庫」

年末の大掃除ではないが,書棚の文庫本の入れ替えをしていたら,20年ほど前に揃えた「激写文庫」 (小学館刊,全25巻+続編5巻)が出てきた。篠山紀信撮影の文庫版写真集ですね。もしかしたら,これは意外に高価なのでは&#823…

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ブックピックオーケストラ

ブックピックオーケストラは,オンライン古本屋兼ウェブマガジン。古本をもっと身近で面白いものに!とのことですが,文庫本では,秋元文庫,旺文社文庫,創元推理文庫という渋いところを取り上げています。とくに「旺文社文庫に学べ」は…

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岩波アクティブ新書

【2002年1月創刊】 岩波アクティブ新書は2002年1月に創刊された。1938年の岩波新書創刊以来,64年振りの新「新書」(ちなみに岩波文庫は1927年,岩波現代文庫は2000年創刊)であるから,その行方が注目されたが,丸3年となる2004年12月をもって,刊行停止となった。 当初,岩波書店ではア…

白鯨…最終章

岩波文庫「白鯨」(下)を読了。あとがきにて訳者が,138の章を物語,鯨学, 劇などに塗り分けた図を示して,本書の構造を説明しているように, 当時はその生態が一般にあまり知られていなかったであろう鯨の生態学や解剖学に関する長大な章と, 狂ったように白鯨を追うエイハブ船長の物語の章とが交錯し,なかなか読…

スタイルシート辞典

アンクの「スタイルシート辞典第3版」を買ったのですよ。パソコン関係の参考書など,大昔のHTMLレファレンスブックみたいなもの以来,ずっとご無沙汰だったのですが,最近Blogに移行してみて,いくら何でも全然知らないのは拙い,という反省があったわけです。まあ,Webで判りやすく解説してくれているサイトも…

岩波新書フェア

3つのお願いなら知っているが(古いな),岩波新書は3つの提案だそうで,年末年始から新年度にかけて発売される30点には,特製しおりが付いています。

岩波アクティブ新書刊行停止

岩波アクティブ新書は,この12月をもって刊行停止となった。2002年1月の創刊以来,わずか3年での撤退だが,結局のところ,既存の岩波新書や岩波ジュニア新書などとの差別化が出来なかったわけで,編集長日記には『自分たちが好き…

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アン・プリヴェの古書

旧・光文社文庫の日本文学選シリーズ。二葉亭四迷の「平凡」(昭和21年)に3000円もついていたのでびっくりし,ほかの古書店を調べてみたが,おおむね500~1000円程度で安心….。というわけで,「古書のトルソ…

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バナー画像

うっかりしていましたが,Mozilla Firefox1.0でこのサイトを見てみたら,各ページのトップバナー画像が表示されていませんでした。スタイルシートの記述がおかしいのか・・・不明。本文は画像も含めて表示されているの…

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灯台へ….最後

「灯台へ」を読了。第3部は,灯台へ向かう小舟の中で,老いた父の意固地さに反発しながらも,その一途な生き方に感嘆せざるを得ない姉弟の姿が,鮮やかに描かれている。これは再読してよかった。学生時代,斬新な小説だな……

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灯台へ….続

家内の妹の家で,小学生の娘にサンタクロースはいないの?と聞かれ,本当はパパとママがプレゼントを買ってあげてたのよ・・・と言ったら大泣きされた,という話しがあった。ほんとうに私のサンタクロースは,どこへ行ったしまったのだろうか? 『サンタはそれを信じる人のところにしか来ない。だから,いつか子供がサンタ…

灯台へ

岩波文庫の新刊「灯台へ」(ヴァージニア・ウルフ)を読み始める。読み進みたいという気持ちはあるが,ちょっと体力が続かず(連日の睡眠不足で),中断。雑誌「Yokohama Walker」年末年始特集号がすでに出ていたのを知り,代わりにつらつらと読みながら通勤。この間オープンした「江ノ島アイランドスパ」の…

クリスマス商戦

近所のトイザらスに行ってきましたが,すごい人。息子は任天堂DSに興味があったようですが,実際にやってみたら,画面が二つあるだけで・・・PSPの方がよいかな,とのこと。取りあえず山積み大安売りになっていたポケモン人形からい…

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大童

岩波文庫編集部は,「年末進行」のため今週から来週は1月刊行書目の仕上げで大童とのこと。私も1月号の入稿で頑張っているところですが,岩波文庫など,焦って出すような内容じゃないのだから,意外に余裕のない製作をしているんだなぁ…

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男の作法

池波正太郎の「男の作法」(新潮文庫)を購入。わが家にあるはずの本書が行方不明になったせいだが,1959年の刊行以来,63刷になっていた。ご承知の通り本書は,若い編集者を相手に,大人の男として格好良く振る舞うにはどうしたらよいかを,わかりやすく語っている。著者のいう「作法」とは,自分も他人も気持ちよく…

しっぽと肉球

最後に野良犬を見たのはいつだっただろうか? 少なくとも我が町内から野良犬がいなくなって何年(10年以上)は経っているはずだ。芸文社の新刊「しっぽと肉球」(福井若恵)は,愛犬家のイラストレーターによる雑誌の連載エッセイをまとめたもの。「イラスト&エッセイでつづるおもしろ犬世界観察記」とあるが,タイやハ…