読売新聞ほかによると、大阪市の出版社東方出版は2008年に刊行した「臨済録入門」(井上暉堂著)に他の本からの盗用が見つかったとして、同書の絶版・回収を始めた。
同社によると、NHK出版「臨済録を学ぶ・禅の話」(里道徳雄著)および「臨済録禅の神髄」と内容の7~8割が酷似し、文末表現が異なるだけの文章などが多数見つかったとのこと。
「臨済宗入門」は初版で1500冊を発行し、約半数が販売済。6月に読者から指摘があり、調査を進めていた。著者の井上氏は類似について認めているものの、「師匠の講義を受けた時のノートを写した」として盗作の有無について明言していない。