日本ではジュンク堂を始めとする大型書店チェーンが次々と新店舗を展開し、売り上げを伸ばしているが、米国ではミシガンに拠点を置く全米第2位の書店チェーンBorders Group Inc.が、2月16日付で連邦破産裁判所へ破産法適用を申請し、倒産した。
同社は1971年に創立、全米に642店舗を展開するほか、英国、オーストラリアなどにも進出し、従業員数は18000名。景気低迷に加えて、ネットの普及による活字離れで売り上げが減少し、資金繰りに行き詰まった。負債総額は1000億円以上とのこと。
不振の原因として、同社は2001年から2007年までAmazonにオンライン販売を委託し、独自のインターネット店舗を開くのが遅れたこと、e-booksシステムの自社開発を行なわず、サードパーティ製のシステムを販売したこと、などが指摘されている。