灯台へ….最後

「灯台へ」を読了。第3部は,灯台へ向かう小舟の中で,老いた父の意固地さに反発しながらも,その一途な生き方に感嘆せざるを得ない姉弟の姿が,鮮やかに描かれている。これは再読してよかった。学生時代,斬新な小説だな….と感じながら読んだときとは,全く印象が違う。著者の少女時代の体験が,色濃くうつしだされた物語だが,自分も親の気持ちが分かる歳になったか,となんだかしみじみしてしまった。岩波文庫の新刊「白鯨(下)」を読み始める。