旧日比谷図書館が図書文化館として開館


長らく休館していた東京都立日比谷図書館が、11月4日に「千代田区立日比谷図書文化館」として新たに開館する。旧日比谷図書館は明治41年に東京市立日比谷図書館として開館、東京大空襲で全焼し、昭和32年に現在の三角形の建物となり、平成21年に都から千代田区に移管されて、これまで改修工事が行われていた。

「図書文化館」は2、3階が図書フロア、蔵書約17万冊を中心に200席の大ホール、カフェ、レストランなどを併設。図書フロアの一角には、若手アーティストの作品発表の場として「世界のアート情報コーナー」が設けられ、初回は「フィンランドの子どもとポストカード展」が開かれる。オープニングイベントとしては、第1回特別展<日比谷が熱く燃えた日 団塊の青春グラフィティ>が11月4日~12月28日まで開催され、梶芽衣子さんによるトークショーとミニライブも行われる。そのあと、第2回「おれたちのサウンドコレクション」、第3回「スパイ×ガンマン~背中で語る男たち」、第4回「任侠の夜」、第5回「昭和歌謡の夕べ」とイベントの開催が予定されている。

本館の開館に伴い、四番町歴史民俗資料館が閉館となるほか、区内図書館の貴重資料も一部こちらに移動する。

ちなみに、管理運営は民間委託で、小学館集英社プロダクションが担当(指定管理者)。同社は、教育事業のノウハウを基に、これまでにも千代田区立九段生涯学習館などの管理を行っている。