2011年8月の岩波文庫新刊(8/18発売)

8月18日発売の岩波文庫新刊は次の4点です。

シッダルタ (岩波文庫)
シッダルタ (岩波文庫)

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ヘルマン・ヘッセ
岩波書店
売り上げランキング: 76023

■シッダルタ(ヘッセ作/手塚富雄訳)
シッダルタは学問と修行を積み、聖賢になる道を順調に歩んでいた。だが、その心は一時として満たされることはなかった。やがて俗界にくだったシッダルタだったが……。ヘッセの深いインド研究と詩的直観とが融合して生み出された〈東洋の心〉の結晶とも言うべき人生探究の物語。原文の格調高い調べを再現した達意の名訳。

日本倫理思想史(三) (岩波文庫)
和辻 哲郎
岩波書店
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■日本倫理思想史(三)〔全4巻〕(和辻哲郎)
古代から近代に至る倫理思想の展開を描く和辻の主著。本巻で扱うのは、戦国時代から江戸中期、伝統の破壊と新たな身分制社会確立の時代。戦国大名の家訓に見える武士の道義観、キリシタンの伝来と弾圧、幕府の儒学奨励、中江藤樹・熊沢蕃山・伊藤仁斎等の民間儒学など、変動の時代の倫理をつぶさに読み解く。

パリ・コミューン(上) (岩波文庫)
H.ルフェーヴル
岩波書店
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■パリ・コミューン(上)〔全2巻〕(H.ルフェーヴル/河野健二,柴田朝子,西川長夫訳)
普仏戦争は講和するも、国民衛兵を組織したパリの市民・労働者はコミューンを樹立する。この19世紀最大の叛乱は、プロイセンの支援を受けた政府軍の攻撃により72日間で壊滅した。コミューンを祭りとしてとらえ、革命の倫理と美学、歴史性について理論的に考察した本書は、多くの分野に大きな影響を与えた画期的著作である。

ワシントン・スクエア (岩波文庫)
ヘンリー・ジェイムズ
岩波書店
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■ワシントン・スクエア(ヘンリー・ジェイムズ作/河島弘美訳)
19世紀のニューヨーク。平凡な容姿の娘に美貌の求愛者が現れるが、彼の愛は果たして真実のものなのか。1949年「女相続人」のタイトルで映画化され大ヒットした作品の邦訳。