「探偵春秋」傑作選 読了

武藤禎夫氏は解説で(自分の古典研究は)門外漢の素人研究みたいなことを言っていますが,これは相当なご謙遜^^;;でしょう。この人の解説はわかりやすいです。それと,百華書房の書影を見つけましたが,大川屋のはこれかな。

「「探偵春秋」傑作選」を読みました。当然収録されているのは,戦前の作品ばかりですが,全然違和感が無く楽しめました。普段,ミステリや推理物を読まないのに,このシリーズだけは,丹念に読んでいるというのもなんなんですが。こういうのに比べると,CGに頼った映画みたいで,現代のハイテク風作品は,何となく薄っぺらく感じられますね。まあ,書く方も窮屈さを感じているんでしょうけど。後半に収録されている探偵小説論は,現在でもこういうテーマで議論が行われているのか?ですが,ここだけはレトロな感じがしました。