8月5日、岩波書店創業100年

岩波書店が8月5日に創業100年を迎えた。

岩波書店は、大正2年創業。大正3年に夏目漱石「こころ」を手がけて以降、古今東西の古典を集めた「岩波文庫」や、月刊誌「世界」、国語辞典「広辞苑」などを出版し、出版点数の累計はおよそ3万4千点。なかでも「岩波文庫」は、これまでに5650点を刊行し、プラトン「ソクラテスの弁明・クリトン」160万部、夏目漱石「坊っちゃん」とルソー「エミール」139万部、「論語」130万部などのベストセラーを生んできた。

岡本岩波書店社長は「社会情勢の変化に伴って読者の求める情報も多様化しましたが、岩波書店では戦争への反省や民主主義をテーマに学術的根拠に基づいた記事を発信してきた。今後も社会に対し、さまざまな視点で『問い』を投げかけるとともに、知識や文化を読者に配達する役割を果たしていきたい」と話している。