第一次大戦後の動乱の中にあるパリが,悲恋ものの舞台として格好の場であることは疑いないけれど,その裏社交界を描くコレットの「シェリ」と「シェリの最後」が,最近岩波文庫より続けて出ました。 年老いた高級娼婦とその若き美貌の愛人シェリとの愛欲の日々は,「青い麦」の作者たるコレットの自伝的要素が強いといわれ…
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第一次大戦後の動乱の中にあるパリが,悲恋ものの舞台として格好の場であることは疑いないけれど,その裏社交界を描くコレットの「シェリ」と「シェリの最後」が,最近岩波文庫より続けて出ました。 年老いた高級娼婦とその若き美貌の愛人シェリとの愛欲の日々は,「青い麦」の作者たるコレットの自伝的要素が強いといわれ…
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