シェイクスピア物語(ラム)

シェイクスピア物語 上 (1) (岩波文庫 赤 223-2)岩波文庫の新刊「シェイクスピア物語」(上・下)は,シェイクスピアの生涯を描いたものではなく,文豪チャールズ・ラム,メアリ・ラム姉弟が,若い人たちのために,シェイクスピアの戯曲38篇のなかから20編を選んで,平易な文章で物語化したものです。
収録されているのは,あらし,真夏の夜の夢,冬物語,から騒ぎ,お気に召すまま,ベローナの二紳士,ベニスの商人,シンベリーン,リア王,マクベス,終わりよければすべてよし,じゃじゃ馬ならし,まちがいの喜劇,しっぺい返し,十二夜,アテネのタイモン,ロメオとジュリエット,ハムレット,オセロー,ペリクリーズ。
ラムのまえがきには,シェイクスピアの原文をなるべく取り入れて・・・といったことが書かれており,もちろん日本語訳ではそれが分からないものの,訳文自体はくだけすぎず,子供でも読むことができるよう工夫されていると思います。大人でも,シェイクスピアの作品の名前だけは知っているが,どんな話なんだろう?という方には,ぜひお薦めします。
※シェイクスピア物語は,岩波少年文庫から11編を抜粋したものも出ています。

コメント

  1. 新潮文庫版も所蔵していますが、2分冊になると、読み応えがありますね。上は読んだので、これから下をじっくり読んでいきます。

  2. いや正直なところ,こんな場面があったのかーという作品がいくつもありました。

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