ダンヒルたばこ紳士

昼休みに新橋大古書市をぶらぶらと。古い文庫本にめぼしいものが無かったので,前から気になっていた「ダンヒルたばこ紳士」(アルフレッド・H・ダンヒル,団伊玖磨訳)を800円ほどで購入。40年以上前の本で,背は焼けていますが,中身は綺麗。最近は,タバコ関連の本がほとんど出ていないので,こういった古本に頼らざるを得ないのですね。
内容は,タバコの歴史,製造法,喫煙具など「パイプスモーカーズバイブル」と呼ばれるのに相応しい充実したもの。タバコを吸わない人には,ダンヒルといえば洋服や紳士小物だと思いますが,パイプ愛好家にとっては,高級パイプ,ライター,パイプ用タバコとして親しみがあるブランド。私もジェントルマンからはほど遠い風体ながら,マイ・ミクスチャー965やアーリーモーニングなど,よくふかしています。
そういえば,団伊玖磨さんの「パイプのけむり」。教科書にも載っているエッセイ集だけど,最近はどうなんでしょう。タバコに関することは何でもNGらしいから,このような好ましからぬタイトルの本は,とうに学校から排斥されているのでしょうか。