働きすぎの時代(森岡孝二)

働きすぎの時代8月刊の岩波新書「働きすぎの時代」(森岡孝二)を読む。
著者は,「働きすぎのアメリカ人」や「『窒息するオフィス 仕事に強迫されるアメリカ人」などの訳書もある経済学者。
『アマゾンの巨大な物流センターでは,時給900円で注文された本を「1分に3冊」のノルマでひたすら探し回るという新聞記事を探し出した。翌日曜未明,アマゾンに先の記事に出ていた本を注文した。すると「24時間以内に配達する」という触れ込みどおり、月曜の午前中には家に届いた。送り元は千葉県,家は大阪府。この間600キロを宅配便はひたすら走ったのだろうか』
たしかに,深夜営業や宅配便の利便性の裏に,従業員の過重労働があることは想像できる。また,電子メールやインターネットが導入されたことで,仕事のスピードは上がったが,その分仕事量が増えて,一層忙しくなったと感じている人は多いはず。家庭も出先もメールチェックをしなければならない人もいるだろうし,結果として,労働時間や残業の意味が変わってしまった。
職場にも,フリーター・アルバイトなどパートタイム労働者が増えて,給与の削減にはなったかもしれないが,その分人員削減された残り少ない社員は労働時間が増え続けている。一時期減り続けてきた労働時間が増加に転じているのは世界的傾向とのこと。
本書では,過重労働の実態を調査し,働きすぎの原因をわかりやすく示している。職場にいれば,こんなことは分かってるんだ,だからどうしろと・・・と思うかもしれないが,オレだけではないと確認することで,多少は癒されるかも。

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