2011年11月の岩波文庫新刊(11/16発売)

11月16日発売の岩波文庫新刊は次の4点。(解説は岩波書店による

失われた時を求めて(3)――花咲く乙女たちのかげにI (岩波文庫)
プルースト
岩波書店
売り上げランキング: 1831

■失われた時を求めて3 花咲く乙女たちのかげにI(プルースト作、吉川一義訳)
シリーズ3冊目。少年の目に映るパリの社交風俗を描く第二編第一部「スワン夫人をめぐって」。オデットとの結婚によって上流階級との交際を断ったスワン、夫妻の娘ジルベルトへの想いを募らせ、スワン家のサロンの信奉者となる私。ある日、夫人のお供をした昼食会で憧れの作家ベルゴットと同席する栄に浴するも、初恋は翳りを帯び……(全14冊)。

読書のとびら (岩波文庫)
岩波書店
売り上げランキング: 8179

■読書のとびら(岩波文庫編集部編)
別冊22。読書の効能は、「事後的にしかわからない」(鹿島茂)、面白かったりつまらなかったり、役に立ったり立たなかったり、人生に決定的だったり…….だから、読書のとびらは人それぞれにあって、開け閉め自由で誘惑的です。一冊の文庫、読書の方法、古典の磁力、読書と人生……読書への思いを綴る32人による読書エッセイ集。

いちご姫・蝴蝶 他二篇 (岩波文庫)
山田 美妙
岩波書店
売り上げランキング: 11984

■いちご姫・蝴蝶 他二篇(山田美妙作、十川信介校訂)
「ああ小、小、男子など何でもない!」公家の姫君から女盗賊へ、戦国末世を流転する美貌の烈女いちご姫。二葉亭四迷と並ぶ言文一致の先駆、山田美妙(1868-1910)の新奇華麗な文体に明治の世は目をみはり、若き美妙は一躍文壇の寵児となった。挿絵の裸体画が論争を巻き起こした「蝴蝶」、「武蔵野」「笹りんどう」と同時代評を収録。.注・資料を収録。

危機の二十年――理想と現実 (岩波文庫)
E.H.カー
岩波書店
売り上げランキング: 11603

■危機の二十年 ―理想と現実―(E.H.カー作、原 彬久訳)
政治に対する倫理の優位を信じ望ましい政治秩序を構想する、変革の思想としてのユートピアニズム。現実を分析し、そのユートピアニズムの偽善を暴くリアリズム。戦間期20年の国際政治に展開した理想主義と現実主義の相克と確執に分析のメスを入れ、時代と学問の力動的関係を活写する、20世紀国際政治学の記念碑。(新訳)

コメント

  1. こんにちは。
    『失われた時を求めて3』のページ数が岩波のウエブサイトでは400ページとありましたが、実際には約500ページあります。第2巻も現物のほうがはるかにページ数がありました。岩波書店の数え方がわかりません。本文だけをべた打ちした場合のページ数でしょうか。
     今回もあとがきだけで30ページ程度あり、完結したらあとがきだけで1冊の本ができそうです。

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