えい文庫復活? 旅するカメラ(第4弾)

旅するカメラ 4 (えい文庫 197)
渡部 さとる
エイ出版社
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えい文庫からフォト&エッセイ文庫「旅するカメラ」第4弾(渡部さとる著)が出た。シリーズ物なので、出たからといって驚く必要はないのだが、やっぱりビックリ。なんといっても、えい文庫のこの前の発売は2009年9月「21世紀の零戦」、その前が同年5月「じてんしゃ 女子 ひとり旅」で、2年も新刊が出ていなかったのだから、これはてっきり自然消滅かと思っていたのだ。

今後、継続して出版されるのか、以前からの契約上の問題で出さざるをえないものだけ出すのか、内情はわからないのだが、久しぶりの続編となった本書は、『震災後、やりきれない日々の中で改めて感じた「写真の話をしよう」という思いをまとめました』と紹介にあるように、カメラや写真展、ワークショップ、フォトコンテストの審査、写真雑誌の思い出などなどについて、コラム23編とモノクロ写真30点をまとめたもので、著者らしい優しい語り口が気持ちよい作品集となっている。