岩波アクティブ新書刊行停止

岩波アクティブ新書は,この12月をもって刊行停止となった。2002年1月の創刊以来,わずか3年での撤退だが,結局のところ,既存の岩波新書や岩波ジュニア新書などとの差別化が出来なかったわけで,編集長日記には『自分たちが好きなものなら,自分たちで支え,育てていかないと,すぐに消えてしまう危うさ。誰もが欲しくなるヒット商品ならそんな気遣いは不要だ。欲しいときに買い,野球なら見たいときに出かければよい。しかし,好きなもの・ことが個別化し,自分の趣味が必ずしも多数派でないいま,油断していると,それは目の前から消えてしまうかもしれないのだ。』との言葉が。確かにそうなのだが,「好きなもの」を商売にするのは難しかったようだ。