男の作法

池波正太郎の「男の作法」(新潮文庫)を購入。
わが家にあるはずの本書が行方不明になったせいだが,1959年の刊行以来,63刷になっていた。ご承知の通り本書は,
若い編集者を相手に,大人の男として格好良く振る舞うにはどうしたらよいかを,わかりやすく語っている。著者のいう「作法」とは,
自分も他人も気持ちよくさせること,常に気配りをすること,であり,決して堅苦しいものではない。むしろ,
半可通を気取る若い人に,正しい作法には,わけがあるんですよ・・・と諭してくれる。この歳になって読むと,自分も含め,
周りにこういう大人がいるかなぁと少々寂しくなる本。