バビロンに帰る

バビロンに帰る―ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック〈2〉 (中公文庫)
スコット フィッツジェラルド
中央公論新社
売り上げランキング: 118359

毎年恒例,駅前のツリーの飾り付けなども始まり,はやくもクリスマス気分ですね。結婚式の日一日だけしかクリスチャンの経験がない私も,なんとなくウキウキ(現実逃避ともいう)。

フィッツジェラルド「バビロンに帰る」は,かつて景気のいいアメリカ人で溢れていたパリ・リッツ・ホテルの,いまは閑散としたバーから物語が始まる。当時,リッツ・ホテルを贔屓にしていた人の中には,プルースト,ヘミングウェイ,そしてフィッツジェラルドがいた。ヘミングウェイを,このホテルのカンボンバーへ最初につれてきたのもフィッツジェラルドだった。そして,私もリッツ・ホテルを愛する一人….。いや,ヴァンドーム広場の片隅から,そっと覗いただけなのだが。

金のホテル銀のホテル―DO NOT DISTURB (朝日文庫)
河野 貴
朝日新聞社
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ホテルの本と言えば,朝日文庫「金のホテル銀のホテル」は,由緒あるホテルを百ばかり集め,それに纏わるストーリーを楽しむ本。いつか訪れてみたいところばかりだ。