沖縄の歴史「古琉球」

古琉球 (岩波文庫)
古琉球 (岩波文庫)

posted with amazlet at 10.08.01
伊波 普猷 外間 守善
岩波書店
売り上げランキング: 144157

抜糸してスッキリしたものの,ジュスチーヌでだいぶ気が滅入ったので,ちょっと渋い岩波文庫「古琉球」を読んでいます。

「沖縄の歴史」によると,沖縄は歴史的に,『先史沖縄』(数年万年前~12世紀頃),『古琉球』(12世紀~1609年の島津の進入まで。大陸や南方文化の影響を強く受け,独自の沖縄文化を築いていく時代。王国の成立と発展の時代で先島・奄美も編入する),『近世琉球』(1609~1879年の「琉球処分」まで。薩摩の武力による侵略で,幕藩体制下の異国として位置づけられる),『近代沖縄』(1879~1945年の沖縄戦まで。明治政府による「琉球処分」で王国が解体され日本の一地域としての沖縄となる),『戦後沖縄』(1945年~現在まで。アメリカによる占領統治と施政権返還後の沖縄県)と分けられています。

沖縄返還は1972年だから,そのときのことを覚えているというと,もう結構な歳なわけですが,それでも私が知っている沖縄は,戦後の観光地としての沖縄ですから,今回,返還沖縄学樹立の記念碑的作品といわれ,生活風俗,音楽,文学(琉球訳聖書のことも)など幅広い話題を平易に説いている本書を電車の中で拾い読みをしただけでも,いろいろと新しい発見がありました。