夏の文庫本キャンペーン

各出版社の今年の夏の文庫本キャンペーン

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集英社
平成3年から続く「ナツイチ」キャンペーンに「若い世代に親しみを持ってもらい、夏休みにたくさん読書してほしい」と初めてアイドルグループAKB48を起用。大島優子らメンバー85人が一冊ずつ課題図書を与えられ、特設サイトで感想文を順次発表する。
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新潮社
毎夏恒例となっている「新潮文庫の100冊」の対象108作品について、作家や女優、政治家など各界の著名人が心に残った1行を紹介する「ワタシの一行」キャンペーンを実施。文庫の帯には松井秀喜やビートたけしらが選んだ1行が寄せられている。
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角川書店
愛媛県の「バリィさん」や高知県の「カツオ人間」など14種の「ゆるキャラ」を書店店頭のポップやプレゼントグッズに初めて起用。帯の裏側にQRコードを記載しポイントを貯めると「ハッケンくんグッズ」をプレゼント。

昨年の文庫本の推定販売金額は1,326億円で2年連続の増加。単行本などを含む書籍が6年連続の減少となる8013億円と比べ、堅調。出版科学研究所では「単行本に比べ安価なことに加えて、映画化やドラマ化のタイミングで、文庫になってから原作に触れる人が多い。かき入れ時の夏のフェアで、マンネリを打破しようと各社が工夫を凝らしているようだ」と分析。