岩波文庫6月の新刊

岩波文庫6月の新刊は以下の4点。

珈琲店・恋人たち (岩波文庫)
ゴルドーニ
岩波書店
売り上げランキング: 90,047

■珈琲店・恋人たち(ゴルドーニ/平川 弘訳)
コーヒーがヨーロッパで広く飲まれるようになった18世紀中葉の風俗を描き、賭博屋の主人、偽伯爵、給仕頭など登場人物の会話の応酬が面白い「珈琲店」と、傷つけ合う恋人同士を描いた「恋人たち」。18世紀ヴェネツィアの喜劇2篇。

訳詩集 葡萄酒の色 (岩波文庫)
岩波書店
売り上げランキング: 32,715

■訳詩集 葡萄酒の色(吉田健一訳)
翻訳家、評論家、作家として活躍した吉田健一(1912―1977)が選び訳出したシェイクスピア、ボオドレエル、ラフォルグ、イエイツ、ヴァレリイ、エリオットなど英仏の詩篇集。

存在と時間(二) (岩波文庫)
ハイデガー
岩波書店
売り上げランキング: 6,045

■存在と時間(二)(ハイデガー/熊野純彦訳)
「現存在の存在」の分析を通じて、「存在」一般の意味を根底から問い直そうとした、20世紀最大の哲学書。本巻では、「世界内存在」としての「現存在」の基礎的分析の一環として、「共同存在」である「ひと」のあり方に注目。「不安と恐れ」「気づかい」「実在性」などを手がかりに、「現存在」の全体構造、真理の存在に迫る。(全4冊)

鯰絵――民俗的想像力の世界 (岩波文庫)
C.アウエハント
岩波書店
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■鯰絵―民俗的想像力の世界(C.アウエハント/小松和彦ほか訳)
安政2年の江戸大地震直後に、ユーモアと風刺に富んだ多色摺りの鯰絵が大量に出回った。基本モチーフは、「地震鯰」「鹿島大明神」「要石」。鯰絵とそこに書かれた詞書には世直しなど民衆の願望も表象されていた。日本文化の深層を構造主義的手法で鮮やかに読み解く日本民俗学の古典。カラー図版多数。