筑摩選書

筑摩書房は10月に創刊を予定している「筑摩選書」の概要を発表した。

「筑摩選書」は創業70周年を記念して企画されたもの。同社によると,「ここ数年のベストセラーを見ると,圧倒的に軽量性および実効性が歓迎されているようです。知識もまた,情報のように,高速で消費される時代なのかもしれません。しかし,高速化・加速化の時代こそ,立ち止まって考えることが切実に求められているのではないでしょうか。知識の断片は,自ら考えることを助けてはくれません。じっくり思考を深めるためには,知識の蓄積としての叡智が必要です。そして,それを提供することが,今も昔も書籍の役割なのではないか―。間口は狭くとも奥行きの深い総合的な知恵。現代と古典をきり結ぶ柔軟な知性。それを「選書」という古くて新しい器に盛りつけ,本そのものの力を信じている読者に届けたい」とのこと。

創刊ラインアップは,内田樹「武道的思考」,狩野博幸「江戸絵画の不都合な真実」,玄侑宗久「荘子と遊ぶ 禅的思考の源流」,小谷野敦「現代文学論争」,古澤満「不均衡進化論」,リービ英雄「我的日本語 The World in Japanese」の6点。各4000~6000部予定で10月13日配本。

しかし,筑摩選書っていうのは以前にもあって、旧筑摩選書は1948-50年頃に荷風、藤村など30冊?程度を刊行していた。今回は昔の名前で出ていますといったところ。