1998年10月

10月31日

もう11月になるというのに,この暖かさはなに?(今日は26度になるらしい) いよいよ,日本もハワイ並に常夏化になるのかしら。

そんな温暖化の影響ではないだろうけど,最近は第2次ウクレレブーム?とかで,この夏に出た「ウクレレパラダイス」
(POPEYE別冊)も,なかなかの売れ行きだったそう。日本にはヴィンテージもののウクレレが結構集まっているんですよ。なにを隠そう,
ウクレレ歴30年の小生曰く,小さいけど奥が深い….まるで文庫本のようではありませんか。と,これは強引なこじつけ。

10月30日

昨日から職場のノートパソコンのメモリとハードディスクを入れ替えていました。これで少しは延命を!と思うのですが,
所詮ペンティアム以前の旧パソ,あまり改善されなかったみたい….。

初めて丸善のインターネットショッピングを利用してみたのですが,検索機能はかなり優れていて,ヒット数も多いようです。ただ,
ほかの宅配サービスに比べてちょっと時間がかかるようで,注文して一週間ほどで届きました。

10月29日

結局昨夜は「職工事情(2)」を読みながら帰りました。先月出た(1)の紡績工場は,小説等でもよく取り上げられていますが,
今回取り上げられている明治中期の燐寸工場,硝子工場などの様子は,なかなか興味深く,勉強になりました。
とくに学齢期の子供達まで大人に混じって健気に働いている姿が,紋切り型になりがちな官製レポートながら,強く印象に残ります。

10月28日

困ったことになりました! 昨日の帰りの電車で読み始めた「水滸伝(1)」が,今朝の通勤電車中で梁山泊にたどり着き,
読み終わってしまいました。まあ,長距離通勤のおかげですけれど,来月まで間が持たない….。帰りは「新訳アガメムノーン」
を読むしかないか….。

10月23~27日

先週末より,ちょっと休暇を取っていました。今月の新刊「水滸伝(1)」が,岩波文庫にしては珍しく,
近くの書店の平台に山積みされており,しばらく眺めていたところ,中年サラリーマン風男性が結構手に取っていました。
ちなみに前回の岩波文庫「水滸伝」は,1947年から91年まで44年がかりで完結したものです。

10月22日

岩波文庫絶版情報1998年版ができました。
なにか常連絶版本のような書目もありますが,早めに買っておきましょう。

 

10月21日

新潮社の方より,新潮文庫の専用ページができているとの連絡をいただいたので,リンク集を修正しました。
なかなか新潮のページは読みでがありますね。

オースティンの新刊「説きふせられて」を読みました。べつに派手なストーリーではないのに,最後まで読まされてしまいました^^。
オースティンをシェークスピアに準える人もいますが,高級なハーレクインロマンスだと思って気楽に読んでも怒られないでしょうね….。

10月20日

ハヤカワ・ミステリ発刊45周年記念出版「ハヤカワ・ミステリ総解説目録」を入手しました。
総発行点数は1600点近くになるそう。面白いのは挟み込みの在庫書目一覧で,
分厚い目録に比べ両面刷りペラ1枚で収まってしまう在庫というのが,ちょっと寂しい感じがしました。最後の著者索引に,
簡単な略歴が付いているのは,なかなか便利。

10月18~19日

当地では昨日今日と30度近くまで気温が上がり,夏のような蒸し暑さです。これが,
インターネットで寝不足になった体に堪えたとみえて,風邪をひいてしまいました。今月の岩波文庫新刊が書店に並んでいるか,
見てこようと思っていたのですが….。

10月17日

「絶版岩波文庫高額書目」
リストを作り始めました。随時更新していく予定ですが,”こんな本が高かったよ!”というような情報をお持ちの方は,
ぜひご連絡ください。

10月16日

本文が横書き(横組)の文庫本というのも珍しくなくなりました。私が岩波文庫で最初に見たのは,ペランの「原子」
だったと思うのですが,最近は自然科学本に限らず,対訳詩集などもあるので,かなり増えているでしょうね。で,詩集など本文が横書き・
左綴じでも抵抗はないのですが,読み進んで解説に至ったとき突然,「横書き(の解説)というのは,なんとも読みにくいものだ!」
と感じるのです。習慣というか,不思議ですね。

10月15日

昨日出た雑誌「AMUSE」に,毎年恒例ながら神保町の古書店特集が載っています。
これは10月30日からの神田古本まつりに連動した企画なんですが,新書や全集,辞書,芸能など,注目店が紹介されています。まあ,
グルメ企画,並んでも買いたい「売切御免」15店の方がためにはなったけど….。

10月14日

Columnに“単行本はどこに?”を追加。

10月13日

「大古本まつり」を見てきたのですが,今回は出品点数も多く,結構賑わっていました。岩波文庫の出品は,
百数十冊といったところでしょうか。そのなか,ヒューズ「トム・ブラウンの学校生活(全2冊)」昭和27年刊が美本だったので,
買ってきました。2冊で千円也。ほかに古い文庫は….と思って探したのですが,新潮や角川のパラフィン装の本があったくらいで,
あとは新しいものでした。

10月10~12日

1997年岩波文庫発行書目一覧をつくりました。
「総目録」の続きということで….。12日から新橋駅前で,恒例の「大古本まつり」が始まりました。昼休みにちょっとのぞいてきます。

10月9日

ずいぶん前に話題になった写真集「Yellows」と「Chinese」が文庫本化されて,ぶんか社から出ていたので,
ヘエーと思ったのですが,文庫の新刊検索やリストを見ても出ていません。あれは,文庫本と認められていないのでしょうか….。私は,
文庫本スタイルの写真集や画集が好きで,文春のB級グルメシリーズとか,結構読んでいます。

10月8日

私のページは,表示スタイルを揃えるために,Tableタグをたくさん使っていて,そのため表示が遅くなる弊害が出ています。
スタイルシートを使えば,かなり改善されると思うのですが,現在のところ対応ブラウザ(IE4とNN4)で来訪される方が70%ほどなので,
無理に変える必要もないかな,という感じです。なかにはWebTVで来られた方もいました^^。Table対応ではないブラウザの方,
一応こんな感じで作っているんですよ….。

書店で「子供の大科学」(串間努,光文社文庫)を見つけました。懐かしかったのは,
昭和40年代前半にお気に入りだった電子玩具“マイキット”や”電子ブロック”の詳しい説明があったこと。
そうそうこれこれ!と一人ニヤニヤしてしまいました^^。

10月7日

オンライン・ジャーナル「本とコンピュータ」
は,まだ創刊準備号といった体ですが,『本あるいは読書をめぐる世界の変質』(粉川哲夫)など,
いくつの興味あるエッセイが掲載されています。読者からの投稿も募集しています。

☆「文庫本大好き」9月は,のべ2523名の方にご来場いただきました。ありがとうございました。

10月6日

ふるほん文庫やさんのページに岩波文庫の復刊・
重版に関する説明があって,「・・・岩波文庫の総出版数は、約5,000冊と思います。流通している常時在庫1,000冊とした場合、
4,000冊が品切れ状態です。この品切れ4,000冊を、年間128冊の復刊サイクルで、繰り返しています。一回りするには、
31年間かかる事になります。復刊されたばかりの文庫を購入しそこなった場合は、単純計算でいうと、
31年間復刊を待ち続けるという事になります」とありました。ほんとうにすべての書目がそうやって循環してくれれば,30年でも待ちますが,
実際には,復刊されない書目と,しばしば復刊される書目がすでに出ている感じですね。

10月4~5日

i
feelの古書レビュー
で不完全本のことが出ていましたが,高価な古典籍は別として,古書店で文庫本などを買うとき,
いちいちページをチェックするわけではないから,たまにページが切り取られているものに出会いますね。私の経験では,
文庫本の奥付が切られているものが数点ありましたが,あれはどういう意味があるのか???です。
まさか検印マニアがいるとか….^^;;。

10月3日

わたしのつたない日本語が,仮にもし私に近い世代の読者に何かを伝え得たとしても,
後の世代の読者には無用となる運命を避けられないことを覚悟しなければならない
(訳者・山内久明)
….いやいやご謙遜なさらずとも,時代や世代を超えた名訳はたくさんありますよ。しかしこの訳ならそう思われるのも無理ないかしら。
それとも対訳本だから,詩的な訳でなくてよいのか….。いいかげん定年退官で暇になった学者先生に翻訳させるのは止めたらいかがか。
「ワーズワース詩集」のはなし。

10月2日

岩波文庫10月新刊のジェーン・オースティン「説きふせられて」は,
同じ訳者で50年以上前に出たもののリメイク版だと思うのですが,
河出世界文学全集の阿部知二訳にすごい高値がついてたりするところをみると,卒論研究などでも需要があるのかもしれません。
熊本大の大野龍浩氏のページには,「英国小説翻訳一覧」
があり,比較的入手容易なタイトルが並んでいます。

10月1日

講談社文庫情報誌
「IN・POCKET」のページ
で,あなたが選ぶ「’98海外翻訳ミステリー・文庫ベスト10」の応募を受付中(10月5日締切)
です。ミステリーに興味のある方は,一度のぞいてみてはいかが?  作品は講談社文庫に限りません。岩波文庫からはただ一点,「夢の女・
恐怖のベッド」(ウィルキー・コリンズ)がノミネートされています。