作詞入門  阿久式ヒット・ソングの技法

岩波現代文庫今月の新刊「作詞入門  阿久式ヒット・ソングの技法」(阿久 悠)。
本書は,5000曲を作詞したというヒットメーカー阿久 悠が,昭和47年に(株)産報から,サンポウ・ブックスというシリーズで出した200ページ余りの新書である。
内容は,現代作詞論:作詞は文学じゃない,この道一筋はもう古い,ヒットはこうして生まれた,阿久悠式作詞学校など,我々の世代には懐かしい曲がどのように生まれたのか,その秘密,秘訣を綴ったもの。
この本,当時中学生だった私は,自分で買って持っている。ただ,当時流行っていたハウツー本のような軽い作りで,確かに読んで面白かったのだが,そのまま本棚に埋もれていた。
ところが本書,類書が無いせいもあり,その後古書価が高騰。いまでは5000円以上が付けられている。
今回,岩波より復刊されたので,歌謡曲に興味のある方にはぜひお薦めしたいのだが,何となく悔しいのはそんな事情があるからだ。