12月26~29日
28日で仕事納めとなり,今年もあとわずか。どうにか無事に一年過ごすことができました。 私自身の今年を振り返って....と考えてみたのですが,家族ともども,これといって特別なことはありませんでした (まあ無事がなにより....)。インターネットに関しては,3月にAIRnetにホームページを移し,順次整備してきましたが, 仕事でバタバタしていたせいもあって,目新しい企画が出せず,残念に思っています。来年は書庫が充実する(予定)なので, 資料的にも役立つものを掲載していきたいと考えています。
いつも拙ページにお付き合いいただいております皆様,本当にありがとうございました。来年もまた,よろしくお願いいたします。 皆様にとって,1999年がよりよい年となりますように!
12月25日
きょうはパソコン,インターネット系雑誌の発売日ですね。わたしは昼まで待ちきれず,通勤途中で買ってしまいました。もっとも, 早朝なので普通の書店ではなく,東京駅地下の書店でしたが....。というのも「水滸伝(3)」を読み終わってしまったからなんですね。 その中に出てくる武松が西門慶を殺す話は,どこかで読んだ気がするのですが....金瓶梅だったかな....。
12月23~24日
クリスマスイブに本など読んでいる暇などあるか....とはいっても,特別イベントもないゆえ,「水滸伝(3)」を読んでいます。 一気に全部揃ってから読む方法もあるのでしょうが,水滸伝の場合,べつにストーリーを細かく覚えてなくても, 読み進むことができるのはありがたい。建築中の我が家は,ようやく屋根ができて家らしくなったところ。一応書庫も付いているのですが, パソコン机を入れたら身動き取れそうにないほど狭い....。
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12月19~21日
岩波文庫12月新刊で最初に読んだのは,フルニエの「グラン・モーヌ」。 よく古書店では古い角川文庫版「モーヌの大将」を見かけるのですが,いままで読んだことがありませんでした。背の高い大人びた友人モーヌと, 私の少年時代の思い出を綴った物語。ヘッセの初期作品とかカロッサなど,青春小説好き^^の私には嬉しい本で,一気に読んでしまいました。
講談社学術文庫「ラ・プラタの博物学者」は,岩波文庫版にはない挿し絵が入っていて楽しめる本。以前取り上げたような気もしますが, 最近重版したのか,書店で平積みになってたりして目に付くので,お薦めします。
12月18日
赤かぶ検事の和久峻三といっても,私はよく知らないのですが,大のカメラ好き,写真好きらしい。光文社文庫新刊 「カメラは病気」は,その和久邸を訪れ,膨大なカメラコレクションを見た写真家・田中長徳との書き下ろし対談集 (実際は長徳氏がインタビュアーのような雰囲気)。
和久氏のカメラや写真に対するアプローチは,いわゆるカメラマニアのそれと全く違って,実利や効率を一番に求めており, あまりの割り切りぶり,徹底ぶりに,ちょっと唖然とする長徳氏。和久氏の小説をよく読んでいる人は, 当たり前と思うことかもしれませんが...。
長徳氏のカメラ本には食傷気味というカメラファンにも,これはお薦め。
12月17日
クリスマスシーズンといえば必ず登場するディケンズですが,ちくま文庫の「クリスマス・ブックス」は落語調で訳したという異色作。 でも読んでみると,読みやすくはあるものの,代わり映えしないのは残念。同じディケンズの「クリスマス・カロル」岩波文庫版は, 戦前に2度出たきりで,60年以上品切れ中^^です。
12月16日
「誤用辞典」を読んでいたら,こんな例がありました。
....この辺は判りますね。ではこれは....
....いかがでしょうか?
12月15日
相変わらず風邪で不調であります。中島さんの「文庫のページ」に名古屋古書会館での即売会のことが載っていました。 名古屋にはたまに出張し,鶴舞にも行ったことがあるのですが,名古屋古書会館は見たことがありません。土日に開催するなど,なかなか良心的? ですね。東京の古書展も日曜日に開いてくれれば,とても便利なのですが,神保町自体,学生と大学関係者(とご老人) のための街になってしまい,日曜日は完全休業。勤め人は相手にしないようですから,これは無理でしょう。
12月14日
たとえ文庫本ばかりであっても,蔵書には違いなく,その管理に苦労している人も多いでしょう。神田古書店連盟による「本を愛する人々へ」は, 本の保存や取扱いについて,教科書的に書かれており,参考になります。ただ,自宅や実家,会社のロッカーや机の下まで, 文庫本で溢れている人間には,なかなか実行し難いようです....。
12月12~13日
週末は仕事でバタバタしている中,夜は横浜ランドマーク近くの遊園地で,10回もチビ電車に乗せられ, すっかり風邪を引いてしまいました。これから,雑誌の年末進行, 忘年会やクリスマスでのんびり読書というわけには行きそうもありません....。
慶応の学生さんのレポートですが,中間報告が出ています。
12月11日
よく学校で「教育映画」なるものを見せられたとき,その多くは文部省や文化庁の提供する岩波映画でした。 岩波書店グループの一員であり,50年近い歴史を持つ同社が,昨日倒産したと聞き,なんとも残念な気持ちです。倒産理由としては, 「芸術志向が高く制作費をはじめとする経費負担が大きいことから、収益性に乏しい経営だった」ということらしいですが, 本体は大丈夫なんでしょうね....。
12月10日
相変わらず意気軒昂な「ふるほん文庫やさん」ですが,今度 「ふるほん文庫やさんの奇跡」(谷口雅男著・ダイヤモンド社刊)なる会長の自伝が出るようです。目次を見る限りでは, なかなか面白そうな本ですけど,紀田順一郎はちょっと誉め過ぎか....。とにかく読んでみることにしましょう。
12月9日
ヒ素事件で思い出したのは,セイヤーズの「疑惑」(創元推理文庫)。急に体の調子が悪くなった男が, 友人から主人を毒殺して逃げている女の話をきき,最近雇い入れた家政婦が,その女ではないかと疑う。 物置の奥にしまってあった除草用のヒ素剤を確かめると,きっちり締めておいたはずの蓋が緩んでいる。心配になって毒物検査をうけると, やはりヒ素中毒に間違いなかった。家に残している病弱な妻のことも気にかかる。そのうち体はますます衰弱し, 家政婦に対する疑いは濃くなるばかり。
そんなある日,かの家政婦が居間に飛び込んできた。「旦那様,たいへんなお話がありますのよ。 あの恐ろしい毒殺女がつかまったんですって。これでもう大丈夫ですわ....」
すべては誤解だったのだ。だが,そうだとしたら,この家のヒ素は? だれがいったいあれを....。彼はぎょっとして妻をふりむいた。 そのときはじめて,彼女の目のなかに,いままで彼が,思ってもみなかったものを見た....。こんな感じの話でした。
12月8日
オンラインジャーナル「本とコンピュータ」 12月号が出ました。紀田順一郎監修の連載"技術と日本語ものがたり"第一回は,日本語活字-成熟した木版文化との別れと題し, アジア各国における活版印刷の始まりを解説。日本のグーテンベルク本木昌造を紹介するほか,明治24年に発刊された「印刷雑誌」 創刊号の全ページを復刻しています。凝った作りですが,ファイルが大きいので電話代にご注意あれ。
12月7日
エンデの「モモ」を一柳慧がオペラ化した公演に行ってきました。子供もいっしょに楽しめる歌やダンス, 本の装丁でもお馴染みの山本容子の舞台デザインも学芸会風で面白く,満足。モモは岩波のドル箱?なのか,他社での文庫化は難しそうですが, もっと手軽に読めるようになると嬉しいなぁ。
12月6日
小学館文庫が創刊1周年を迎えました。光文社よりキンキラな記念帯には吃驚しましたが,この1年で191冊を刊行し,解説目録も発行。 この解説目録,点数が少ないこともあって,詳しい紹介(各冊200字程度)と著者プロフィールが載っていて,なかなか楽しく読めます。
12月5日
小学館ライブラリの新刊「蔵書票の美」は,かつて同社から出たものの再刊で,以前読んだことがあったのですが, 蔵書票の起源や技術の進展,我が国の蔵書票の始まり,現代における蔵書票の意味などを,多くの図表を用いて解説した楽しい本です。 古本屋でも蔵書票を貼ってある文庫本というのは,ほとんど見ることがないと思いますけれど....。
12月4日
岩波文庫新刊「ディキンソン詩集」をパラパラ眺めていたら,懐かしい詩を見つけました。それは"I never saw a Moor - "という短い詩で,中学生の頃愛読していた英詩集に載っていたものです。その頃はなんとなく,寂しい生涯を送った (ブロンテ姉妹のように)女流詩人と思っていたのですが,なぜ彼女がホイットマンと並ぶアメリカを代表する詩人と呼ばれているのか, 本書の詳しい解説を読んで納得しました。所々に挿入されているディキンソンにちなんだ古い写真も,なかなかいい味を出しています。
12月2日
近年発行された書籍を検索するために「書籍検索便利帳」をつくりました。 要は,新刊・既刊・古書等の検索ページリンク集です。普段わたしが使っていて便利だと思うサイトを集めてみました。
12月1日
昭和37年以来,40年近く毎月4点を刊行してきた岩波文庫が,ここにきて毎月5点ずつ刊行しています。 水滸伝が毎月1冊含まれているため,これが定着するのかどうかわかりませんが,今年の岩波文庫の刊行点数は51点となりました。
今月の重版として,福本日南が忠臣蔵事件の全貌を史実に基づいて明らかにしようとした大著「元禄快挙禄」が3分冊で出ます。 十数年前に初版が出たのも確か年末だったはずで,やはりこれは季節物なのでしょうか。もう一点の重版,コレットの「牝猫」は, 新婚の妻が夫の可愛がる牝猫に嫉妬する話。これはクリスマスに関係があったかなぁ....。