2009年12月31日

2009年の岩波文庫売上げベストテン

武士道 (岩波文庫)岩波書店によると,2009年の岩波文庫売上げベストテンは以下の通り。
・武士道(新渡戸稲造/矢内原忠雄 訳)1938年(現行版の発行年)
・論語(金谷 治 訳注)1999年
・老子(蜂屋邦夫 訳注)2008年
・忘れられた日本人(宮本常一)1984年
・方法序説(デカルト/谷川多佳子 訳)1997年
・学問のすゝめ(福沢諭吉)1943年
・代表的日本人(内村鑑三/鈴木範久 訳)1995年
・プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神(マックス・ヴェーバー/大塚久雄 訳)1989年
・君たちはどう生きるか(吉野源三郎)1982年
・銀の匙(中 勘助)1999年

なにか,歴代売上げベストテンとあまり変わらないな。今年は格別インパクトのある新刊がなかったということか・・・

blank_space

2009年12月29日

おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり

月刊 たくさんのふしぎ 2010年 02月号 [雑誌]読売新聞等によると,福音館書店は28日,月刊「たくさんのふしぎ」の2010年2月号として発売した「おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり」(文・絵,太田大輔)を販売中止にすると発表した。

対象年齢は小学校3年生からで,発明家のおじいちゃんが2人の孫に江戸時代の暮らしを説明する内容。おじいちゃんはたばこ好きの設定で,喫煙したまま孫たちと同席する場面が何度も描かれている。
喫煙に反対する団体などから「たばこを礼賛している」「たばこ規制枠組み条約に違反する」 といった指摘があり,同社は販売中止を決定した。

ホームページでは,塚田社長名で「(たばこは)小道具として使用したものであり,喫煙を推奨したりする編集意図はまったくありません」と説明。「しかしながら,子どもの本の出版社として配慮に欠けるものでした」と謝罪した。

社長の言うとおりだと思うが,そうなら,喫煙だけじゃなくて,たとえ勧善懲悪であろうとも暴力や残酷な描写がある古今東西の作品はことごとくアウトだな。この喫煙に反対する団体っていうのは,日本禁煙学会だろう。この学術団体だか政治団体だか宗教団体だかわからない人たち(学術団体が脅しのような公開質問状をあちこちに送るなんてきいたことがない,クレーマーの手口だな)にかかると,議論の余地はないらしい。福音館はこの本の読者の声をほんとに聞いて決めたのか?

blank_space

2009年12月26日

2545新書創刊

大好きなことをしてお金持ちになる(あなたの才能をお金に変える6つのステップ) (Forest 2545 Shinsyo)フォレスト出版より,2545新書が創刊された。

宣伝文句は,『読書とは,読者が「お金」と「時間」を投資する行為です。だから,私たちは【1】すぐに使える・役に立つ【2】面白い・読みやすい【3】未来の日本を創る25~45歳世代に向けて,をコンセプトに,2545新書を創刊しました。「お金」と「時間」を投資した以上の価値を約束いたします。もちろん,編集部は25~35歳。さらに,2545新書では「投資効率」を上げるために,すべての書籍に<無料プレゼント>を付けます!・・・今すぐ書店で「ピンクの新書」を探してください』

2545の名の通り,25歳から45歳を対象としたピンク色の新書。なにやら怪しい雰囲気がむんむんしてきたが,『なぜ今までの新書が役に立たなかったのか?』とたたみかけてくる。

『どうして、私たちがピンクの新書を創刊したかをお話しさせていただきます。私たちは、いままで,「読んだそのときから使える!役立つ!」本を作ってきました。・・・私たちがやるからには,「読んだそのときから使える!役立つ!」新書をコンセプトに創刊しました。読書は,「お金」と「時間」を投資する行為です。ですから,最大のリターンを読者に提供するためにできることだけを考えました。たとえば,900円と読書時間2時間を投資した場合,「仕事」や「プライベート」で今すぐ役立つノウハウを提供するだけでなく,「読者特典」でオーディオブックをプレゼントすることで確実に投資額を回収できるように心がけました。・・・今までの新書のように,大学教授が書いた知識を得るだけのものではありません。ぜひ、ピンクの<2545新書>をあなたの「人生」に役立ててください!』

結局,従来のビジネス新書に比べて,何が新機軸なのかはわからないのだが,意気込みはたいしたものだ。ただし,少々力みすぎたのか,同社は9月に証券取引等監視委員会から勧告を受けている。

フォレスト出版株式会社に対する検査結果に基づく勧告について
1.勧告の内容
関東財務局長がフォレスト出版株式会社を検査した結果、金融商品取引業者に係る法令違反の事実が認められたので、行政処分を行うよう勧告した。
2.事実関係
○ 著しく事実に相違する表示のある広告を行う行為
フォレスト出版株式会社は、投資助言業の顧客獲得を目的とし、次のような内容の広告を行った。
(1) 当社は、当社社員をモデルとした投資家A氏という架空の人物を創作し、平成20年2月8日及び同月15日、当社の配信している無料メールマガジンに、「『ミスター・ストップ高』と異名をとった投資家A氏。A氏が推奨した新興株は、7割がストップ高をマーク。」などと記載し、多数の者に配信した。(2) 平成20年4月1日から同21年4月8日までの間、当社ホームページに「ストップ高率7割を誇る株式情報をご提供します。」と表示した。しかしながら、当社が本件広告を行う以前の助言実績を検証したところ、買付助言を行った銘柄でストップ高となったものの割合は、7割を大きく下回っており、当社は、投資助言業務の実績に関する事項について、著しく事実に相違する表示を行っていた。

blank_space

2009年12月12日

名探偵ポアロの未発表短編発見・・・来春刊行へ

読売新聞によると,シャーロック・ホームズと並ぶ世界的名探偵,エルキュール・ポアロが活躍するアガサ・クリスティ(1890~1976年)の未発表短編2編が見つかり,来年春,早川書房から翻訳刊行されることになった。

見つかったのはクリスティが家族と住んだ英国南西部の邸宅グリーンウェイ・ハウス。遺品を管理していた娘が2004年に死んだ後,クリスティ研究家ジョン・カラン氏が73冊の創作ノートを発見。その中に短編2編が含まれていた。このうち,「ケルベロスの捕獲」は『ヘラクレスの冒険』(1947年)収録の同名の短編の原型,「犬のボール事件」は,長編『もの言えぬ証人』(37年)の習作とみられるという。

今年秋,このノートと短編を紹介するカラン著の「アガサ・クリスティの秘密ノート」が英国で刊行され,早川書房が翻訳権を取得した。同社では,「死後30年以上たって,未発表作を読むことができるのは,ファンへの朗報」と話している。

blank_space

2009年12月07日

角川春樹が9年ぶりに社長復帰

角川春樹事務所は,さきごろ行われた株主総会および取締役会にて,特別顧問だった角川春樹氏を代表取締役会長兼社長に,社長だった大杉明彦氏を取締役副会長に決定した。また,コンサルティング会社・ハートアンドブレインの社長だった村上力氏が取締役に新任した。角川氏の社長復帰は9年ぶり。

blank_space

2009年12月03日

「学習」と「科学」が休刊

学研ホールディングスは,来年3月に,小学生向け学習誌「学習」と「科学」の2誌を休刊することを決めた。

「学習」は学習研究社が創業した1946年に創刊。「科学」は1957年に創刊。それぞれ68年,52年の長い歴史を持ち,我々の世代にはとくに親しみのある雑誌だったが,1979年の最盛期には1年~6年生までの計12銘柄で月間670万部を超えていたのに対して,少子化やインターネット等の影響により,最近ではピーク時の10分の1以下にまで発行部数が落ち込んでいたという。

ラジオ少年だった私は,小学生の時は「科学」から始まって,「子供の科学」,「ラ製」(ときどきは「初ラ」)という王道?を行っていたので,これは寂しいニュース。でも,確かにウチの子供の小学時代,学習や科学の話題が出たことはなかったな。

blank_space

2009年11月26日

電撃文庫1億冊突破

旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。 (電撃文庫)アスキー・メディアワークスは,『電撃文庫』の製作部数累計が11月10日に1億冊を突破することになったと発表。

電撃文庫は,1993年6月創刊以来,約15冊の新刊を刊行しており,11月の発行をもって製作部数1億冊を突破。その背景には,ジャンルを問わない1800タイトルを超えるオリジナル作品の収録,1993年よりスタートした作家・イラストレーターの新人賞登竜門「電撃大賞」,さまざまなメディアミックス展開で幅広い読者層を得たことなどがあげられている。

アスキー・メディアワークスでは,今年4月より1年間にわたり1億冊突破記念イベント『電撃文庫1億冊突破!!キャンペーン』を実施しており,現在は,電撃文庫1年分が当たるプレゼントなどに加え,『電撃文庫ぶっちぎり! 1億冊突破フェア』と称して書店店頭でのフェアを実施している。

blank_space

2009年11月14日

読みやすくなった岩波文庫

古句を観る (岩波文庫)「読みやすくなった岩波文庫」(12月9日発売分)

岩波文庫では,既刊書目についても,順次,注やルビをつけ,活字を大きくしてゆったり組むなど,読みやすくするための改版を続けていますが,今回は以下の12点15冊が対象となり,12月9日に発売予定です。(岩波書店の紹介ページはタイトルと紹介文が入れ違っています。しかも13点あるし・・・)

■古句を観る(柴田宵曲)
元禄時代の無名作家の俳句を集め,それに評釈を加えたもの。今も清新な句と生活に密着したわかり易い評釈が相まった滋味あふれる好著。

■トリストラム・シャンディ(全3冊)(ロレンス・スターン)
内容・形式ともに奇抜そのもので,話しは劈頭から脱線また脱線,独特の告白体を駆使して目まぐるしく移り変る連想の流れは,いつか一種不思議なユーモアの世界をつくり出し,我々はただ流れに身を任せ漂うばかりである。

■みずうみ 他四篇(シュトルム)
若い日のはかない恋とその後日の物語「みずうみ」のほか,北方ドイツの詩人の若々しく澄んだ心象を盛った短篇を集めた。

■クレーヴの奥方 他二篇(ラファイエット夫人)
フランス心理小説の古く輝かしい伝統の最初の礎石ともいうべき名作で,他に『モンパンシエ公爵夫人』『タンド伯爵夫人』を収める。

■人生論(トルストイ)
人生とは善への希求であり,その努力にこそ人生の真の意義がある。善こそは人生の目的なのだ。それは人間にのみ与えられたあの理性の働き,即ち愛によって成される。

■木綿以前の事(柳田国男)
無数無名の人々は,その昔,いかなる日常生活を営んでいたか。衣服・食物・生活器具など女性の生き方と関わりの深いテーマをめぐる十九の佳篇のいずれにも,社会を賢くするのが学問の目的だとする著者の主張と念願が息づいている。

蝸牛考 (岩波文庫 青 138-7)■蝸牛考(柳田国男)
蝸牛を表わす方言は,京都を中心としてデデムシ→マイマイ→カタツムリ→ツブリ→ナメクジのように日本列島を同心円状に分布する。それはこの語が歴史的に同心円の外側から内側にむかって順次変化してきたからだ,と推定した。すなわちわが国の言語地理学研究に一時期を画した方言周圏論の提唱である。

■手仕事の日本(柳 宗悦)
各地に残る美しい手仕事を紹介しながら,日本にとって手仕事がいかに大切なものであるかを訴え,日本がすばらしい手仕事の国であることへの認識が呼びかけたユニークな民藝案内書。

■明恵上人集
栂尾高山寺に拠って,華厳・密教兼修の新しい教団の樹立につとめ,上下貴賤の信望を集めた明恵が,19歳から記録しつづけた「夢記」のほか,和歌,遺訓に弟子の手に成る「伝記」を収める。

■アリストテレス ニコマコス倫理学(全2冊)
古代ギリシアにおいて初めて倫理学を確立した名著。万人が人生の究極の目的として求めるものは「幸福」即ち「よく生きること」であると規定し,このあいまいな概念を精緻な分析で闡明する。

■永遠平和のために(カント)
世界の恒久的平和はいかにしてもたらされるべきか。カントは,常備軍の全廃・諸国家の民主化・国際連合の創設など具体的提起を行ない,さらに人類の最高善=永遠平和の実現が決して空論にとどまらぬ根拠を明らかにして,人間ひとりひとりに平和への努力を厳粛に義務づける。

■哲学の改造(ジョン・デューウィ)
人間は一箇の有機体であり世界はこの有機体の住む環境である。そして思惟や理論を含めて人間の諸活動はすべて環境に対する有機体の適応に他ならない。

■国家(全2冊)(プラトン)
ソクラテスは国家の名において処刑された。それを契機としてプラトンは,師が説きつづけた正義の徳の実現には人間の魂の在り方だけではなく国家そのものを原理的に問わねばならぬと考えるに至る。

(内容紹介は岩波書店による)

blank_space

京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる

京都カフェ散歩―喫茶都市をめぐる (祥伝社黄金文庫 か 17-1)東京カフェマニアでおなじみの川口葉子さん。嫌味のない文章もいいですが,自ら撮るカフェの雰囲気たっぷりの写真が相変わらず素敵。写真を見るだけでコーヒー好きは癒されます。

新刊「京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる」(祥伝社黄金文庫)でも,伝統と革新の街らしいユニークなカフェを次々と紹介し,確かに京都には他とは違う喫茶文化があるなぁと思わされます。

内容は,京都の歴史と共に歩んできた喫茶店,カフェの源流から河口まで,本と珈琲・音楽と珈琲,町家・洋館・長屋をカフェに,お茶の香りに誘われて,食の愉しみ,など,コーヒーに限らず,京都の喫茶店の魅力を解明していくもの。もちろん各店とも詳しく紹介されているので,実践的なガイドブックでもあります。

コーヒー好きで,京都には何度も行っているのに,有名なイノダコーヒ以外,ほとんど行ったことがない店ばかり。自らの不明を恥じるところですが,喫茶店巡りのためだけにでも京都へ行ってみたい,という誘惑に駆られる楽しい本です。

blank_space

2009年11月12日

第19回神保町ブックフェスティバル

新文化紙によると,第19回神保町ブックフェスティバルは,2日間で売上げ4100万円となった。

今年の「神保町ブックフェスティバル」は10月31日,11月1日の2日間,東京・神保町のすずらん通りとさくら通り、小学館・集英社前を会場に開かれた。昨年より1日少ない2日間開催となり,出展数は,出版社133社163ブース,書店関係6ブース,商店街・大活字本関連40ブース。「本の得々市」の売上げは,1日目約2500万円、2日目約1600万円。出版社ブースのほとんどが,最初から定価の半額以下で販売。「値引率は半額が基本。ここでは安さが客への訴求力」「19回目となると客もわかっており,1000円以下でないと売れない」「半額以下でももっと下げてくれという客も少なくない」「7~9割引で販売したせいか,ニンテンドーDSソフト,電子辞書は初日で完売した」「客はシビア。半額以下で,キレイな本でないと売れない。ショタレ本はダメ」との声が聞かれた。

出版社ブースの売上げベスト3は,初日が1位・早川書房(78万円),2位・大日本絵画(56万円),3位・有斐閣(50万円),2日目が1位・早川書房(50万円),2位・大日本絵画(38万円),3位・アスペクト(36万円)の順。

天気の良かった初日は例年以上の人出で賑わった。両日にわたって売上げトップとなった早川書房では,海外を含む約50人の作家1人につき30~50冊のサイン本計2200点を全点定価で販売。「初日開店前から読者が並ぶほど人気を得て,初日の売上げは過去最高となった。

主催者は,「来年は20回なので,若手へのバトンタッチを考えている。新陳代謝が必要だ。しかし,後継者がいないので悩んでいる。神保町をあげてのお祭りとして,読者への認知もできている。今後も粛々と続けていければ」と話す。

一方,出版社からは「人員を考えても2日間が限界。3日間開催は止めてほしい」「単なる値引き本販売だけでなく,フェスをやる意味を考える方が良い」との声も聞かれた。書店からは「人出も減り,だんだん縮小している。出版社が儲けようとしないで,販売は書店に任せてはどうか」との意見もあった。

blank_space

2009年11月03日

iPhoneのその後

iphonestrap.jpgiPhoneなかなか快調。これまで,携帯電話,iPod,bitwarpのPDA,ノートパソコンを持ち歩いていましたが,ノートパソコンがどうしても必要な作業を除いて,iPhoneだけでかなりのことが出来るようになりました。

しかし,問題はすべりやすいiPhoneをどうやって落下せずに持ち歩くかということ。ポケットやカバンの中に無造作に放り込んでも大丈夫で,取り出しやすく,持ちやすく,落下防止対策も....ということで,まずはAirジャケット+ストラップの組み合わせにしてみました。

Airジャケットはすべりにくいラバーコーティングのブラックを選択。それとエザンスのストラップを購入。いろいろと話題になっているエザンスだけど,小さなネジで留めているだけなので,これを持って振り回すわけにはいきません。でも,指に引っかけて落下予防ということであれば,効果絶大。ストラップがあると無いとでは安心感が全く違います。

ということで,エザンスのストラップ,値段は少々お高めですが,私のような心配性の方にはお薦めします。ちなみに,朝に銀行振り込みで送金したら,翌日朝にはメール便で届きました。

blank_space

2009年10月29日

小学五年生と六年生の休刊

大正11年創刊の学習雑誌「小学五年生」「小学六年生」の休刊が決まった。「五年生」は来年2月発売の3月号、「六年生」は今年12月発売の2・3月合併号が最終号となる。

小学館によると、「創業以来の基幹事業だが、社会状況や学習環境の急激な変化、とくに小学校高学年の子どもたちの趣味や嗜好の多様化、男女の性差などを捉え、抜本的な見直しに着手する」とのこと。

両誌の発行部数が過去最大だったのはともに昭和48年4月号で、「六年生」が46万部、「五年生」が63万5000部。最近は5~6万部で推移していたという。

blank_space

2009年10月26日

iPhone導入

2年半使っていたケータイが不調となり,買い換えることに。今まで,ケータイとPDA(bitWarp)の2つを持ち歩いてましたが,ケータイでもメールがメインで,仕事の通話は会社のケータイを使えばよい....という状況なので,この際,新型のiPhoneを購入。

早速,メールの設定やソフトのインストールなど,いろいろ試してみて,これならPDA無しでも大丈夫そうです(WindowsMobileには未練がありますが)。とくに,Googleのサービスとの連携がスムーズで,メールやカレンダーの同期が簡単にできるのがありがたい。

まあ,休日にいじり倒していると,バッテリーのもちに不安があるので,おって外付け充電器を購入する必要がありそうです。MMSも使えるようになったので,至れり尽くせりの携帯電話と同様に....とまではいきませんが,電話機としてもそれほど不自由なく使える感じです。

blank_space

2009年10月20日

2009年岩波文庫解説目録

岩波書店では,2009年岩波文庫解説目録(電子版)を配付中です。

文庫編集部のページからダウンロードしてください。
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/bun/

blank_space

国民読書年の事業計画

読売新聞によると,国民の言語力や読書力の向上を目指す「文字・活字文化推進機構」と「出版文化産業振興財団」は19日,東京都千代田区の日本新聞協会で記者会見を開き,国民読書年の2010年に向けた事業計画案を発表した。

同機構は計画案の中で,子供の言語力向上のため,全国の小中学校の図書館の蔵書を増やすことや新聞を置くこと,教員養成課程に「読書科」を設けることなどを掲げた。

今後,政官民の各分野に働きかけて有識者会議を設置,、具体的な内容を検討してもらうとしている。

10年を国民読書年とすることは,昨年6月,衆参両院の本会議で全会一致で採択されており,記念の祭典が10年秋に開催される予定。同機構の福原義春会長は会見で,「読書年を,国民が読書や新聞閲読に向かう契機にしたい」と述べた。

blank_space

2009年10月16日

飴『読めそうで読めない間違いやすい漢字』

二見書房とカバヤ食品とがコラボで,『読めそうで読めない間違いやすい漢字』という名前の飴を11月24日に発売する。

飴の入った個包装に漢字クイズがあり,裏に答えを表示するというもの。20万個を目標にスーパーやCVSに流通されるが,書店からの需要もあり,日販,トーハン等でも仕入れるとのこと。

blank_space

2009年10月14日

読書管理のためのフリーソフト「読書管理」

「読書管理」は,蔵書のリストに既読/未読や読書開始日/終了日,感想などをあわせて記録しておける個人向けの蔵書管理ソフト。書籍に関する基本情報をインターネットの書籍検索サイトから取得することが可能で,面倒な入力の手間を省けるのが特徴。データのインポート/エクスポート,バックアップ/リストアといった機能も備えている。

ソフトはカード型データベースとなっており,データ項目のうち,「書籍名(サブタイトルを含む)」「著者」「出版社」「初版発行年月」「ページ数」「価格」「表紙写真」「C-Code(C-Codeによって分類される「販売対象」「発行形態」などの情報)」「内容」などは,Amazon.co.jpやBooks.or.jpから取得できるようになっている。書籍情報の取得は,ISBNコードを入力することで行える。ISBNコードは10桁/13桁のいずれにも対応。取得する内容は,取得元サイト単位で指定できる。

書籍名などの基本情報に加え,「保管場所」「既読/未読」「購入/未購入」「読書開始日」「読書終了日」や,自動取得の難しい共著の著者や編者といった情報を,ユーザが追加することも可能。書籍のシリーズ名や巻数,読んだあとの感想,さらには「勝手にランキング」といった項目を入力・記録することもできる。

メイン画面の左側には,登録した書籍がツリー構造で一覧表示される。ツリーは「作者別」「タイトル(書名)別」「シリーズ別」「読書開始日」「読書終了日」で並べ替えることができ,容易に目的の書籍情報にアクセスできるようになっている。

ためしに入力してみましたが,書誌データを自動入力してくれるのは確かに快感です。Amazonに登録されていないような古書を多数抱えていてそれを整理したいという方には向きませんが,普通に読書記録をつけてみたい,蔵書整理をしてみたいという方には良いツールとなるでしょう。

● 読書管理 Ver.1.10
詳しくは,作者のホームページを参照 http://www.geocities.jp/rikamasa/

blank_space

メディアワークス文庫の創刊

図書館戦争アスキー・メディアワークスは12月16日に「メディアワークス文庫」を創刊する。

本シリーズは,中高生向きのライトノベル「電撃文庫」(1993年創刊)より大人向けのエンターテイメント小説をラインナップ。創刊月は,累計150万部を発行した「図書館戦争」シリーズの有川浩をはじめ,壁井ユカコ,入間人間,古橋秀之,渡瀬草一郎,杉井光の6氏による書き下ろし新作と,9日発表された今年度「電撃小説大賞」でメディアワークス文庫賞を受賞した野崎まど,有間香の両氏のデビュー作を加えた計8点を刊行予定。

同社では,刊行目的として,『電撃文庫のワクに収まりきらないほど作家や各作品の持つエンタテインメント性が多様化したことを鑑みて,そうした作家・作品を世に出していくためでもある』としており,創刊後は毎月新作を発行する予定。

blank_space

2009年10月13日

映画「ジェイン・オースティン 秘められた恋」

10月31日,映画「ジェイン・オースティン 秘められた恋」が公開される。死ぬまで未婚で通した英国の女流作家の,生涯唯一の恋を描いた伝記で,主演はアン・ハサウェイ。

2003年に伝記作家ジョン・スペンスは,一生独身を貫いたジェインが激しい恋を経験していたと発表した。これまでの伝記ではオースティンの恋愛について全く言及されていなかったのだが,彼は「Becoming Jane Austen」の中で,トム・ルフロイとの交流について,「2人の関係は非常にシリアスで,以前の伝記作家達が描いたような,短い,火遊びのような恋ではなかった」と書いている。

スペンスによると,ジェイン・オースティンとトム・ルフロイは,トムがハンプシャーに住む叔父と叔母を1795年のクリスマスに訪ねた時,出会っている。当時トムとジェインはともに20歳だった。ジェインは短期間ながら,1796年にロンドンを訪れ,当時トム自身も暮らしていたトムの叔父の家に滞在した。トムは,法律家として働くために1798年末にアイルランドに戻り,学友の妹と結婚し,その後,娘の名前をジェインと命名した。

映画制作会社では,「一般的にはほとんど知られていないが,若き日のジェインにとってトムとの恋愛は,その後の彼女の人生に大きな影響をあたえたほど非常に重要な事実である。トムとの恋を経験したことで,ジェインが最も偉大な女性作家の1人となったのではと思って,是非,映画にしたいと企画したんだ」という。

ジェイン・オースティンの作品は,岩波文庫から「高慢と偏見」,「エマ」,「説きふせられて」,「ジェイン・オースティンの手紙」が刊行されている。

公式ページ

blank_space

2009年10月12日

早朝営業の書店

明文堂書店は今月からチェーン18店舗中,富山・石川県内の大型4店舗の開店時間を午前7時とした。これまでの午前9時から2時間繰り上げて,出勤前のビジネスマンの来店を見込んでいる。

東京新橋界隈でも8時開店の書店はあるし,青山ブックセンター六本木店のように午前5時まで営業しているところもあるが,7時開店はさすがに早い。北陸の人は早起きなのかしら。

もっとも,普通の書店でなければ,TSUTAYAは24時間営業といえるね。

blank_space

2009年10月05日

静山社 文庫シリーズを創刊

静山社は今月(10月),新たに文庫シリーズを創刊する。

そのため,6月から編集局長に,講談社+α文庫やだいわ文庫の創刊に関わってきた古屋信吾を迎え,書き下ろしを中心に,ノンフィクション,フィクション,実用と幅広い分野の作品を扱う予定。

静山社は,おなじみハリー・ポッターシリーズの版元。これが昨年で完結したため,あらたな展開として,従来の児童書などに加えて,今回の文庫創刊に取り組くむもの。

古屋局長は,「読者ニーズや制作コストから,文庫はいまも可能性が大きいと思う。ただ,単行本の廉価版ではダメ」抱負をと語る。創刊時は立川談志など7点,第2回は6点の発刊を予定している。

また,買切り・満数配本で注目を集めた「ハリポタ」での販売経験をいかして,販売面でも新たな戦略を検討中とのこと。(文化通信紙ほか)

blank_space

小説永井荷風伝(佐藤春夫)

小説永井荷風伝 他三篇 (岩波文庫)永井荷風の膨大な日記「断腸亭日乗」を読むと,昭和初期の華やかな銀座の姿が浮かんできて,なんとも楽しい気分になります。その名残をとどめる銀座のカフェで,本年没後50年を迎えた荷風の在りし日の姿を偲びつつ本書を読むのは,荷風ファンにとって,何とも嬉しいひとときです。

作家佐藤春夫は,若き日に荷風の作品に接し,慶應義塾の教授となった荷風の門をたたきます。その後,荷風の身近にあって,日常の生活,文壇での作家や編集者らとの交流,家族との関係,晩年とその死などを評伝として纏めたのが本書。小説と銘打っているとおり,堅苦しい評論ではなく,読み物として大変面白く,荷風読者へのガイドとして1960年の出版当時から,話題となったものです。

本書には,終戦直後に書かれた評伝「永井荷風-その境涯と芸術」ほか2篇も収められており,荷風に興味がある方には,ぜひお薦めします。

blank_space

2009年09月28日

新橋大古本まつり

恒例の「新橋大古本まつり」が本日から10月3日まで,新橋駅前SL広場にて開催中です。時間は10時から20時まで(最終日は18時まで)。

出品されているのは,一般書,文庫本,ムック,写真集,辞書など,あまり古いものはありませんが,場所柄,料理や酒,ビジネス書なども充実しているので,時間のある方はお立ち寄りください。

blank_space

雑誌Pen ワイン選び最強の法則

Pen (ペン)ワイン選び最強の法則。 2009年 10/1号 [雑誌]雑誌の新刊をもう一点読みました。

「Pen」10/1号の特集,「自分だけの一本を探して ワイン選び 最強の法則」。『選ぶ機会は多いのに結局はいつも店員さん任せ─という人のための大特集。赤か白か,あるいは産地や品種ごとにカテゴリー分けするよりも,もっと楽しく,もっと自由にワインを選ぶヒントを1ダース,ご用意! プロの知恵を借りながら,いまこそ本当に「使える」選び方を紹介する。自分の好きなワイン,美味しいワイン,ユニークなワインを見つけたい方,必読です』

私自身は,自宅でワインを飲むことはほとんどないので,高価なワインはもとより,リーズナブルなワイン紹介といわれても,あまり役に立ちそうにないのですが,本号で面白かったのは,日本各地でワインを作っている人々の紹介。とくに家族だけでやってるようなワイナリーの素敵なボトルをみると,これは確かに飲んでみたくなりますね。

blank_space

COFFEE LOVERS

COFFEE LOVERS―この一冊でコーヒーのことが全部わかります (エイムック 1806)エイ出版社の新刊「COFFEE LOVERS(コーヒーラヴァーズ)」を読みました。

最近,雑誌のコーヒーやワインの特集号が次々と出るので,代り映えしないなぁと思いつつも,つい買ってしまいますね。喫茶店で一服しながら読むのにちょうどいいですし。

本書は,「世界のコーヒー豆完全ガイド」と題して,コーヒー豆の生産地とその歴史,豆の選び方や挽き方,ブレンド方法,この辺はどんな雑誌にもありますが,それに加えて,水,砂糖,ミルク,カップの選び方まで詳しく書かれているのがちょっと面白い。

また,世界のコーヒーチェーンのおいしさの秘密や,自宅で究極の一杯を作る秘訣,パウリスタをはじめ各地の老舗喫茶店の紹介,コーヒー用語集,COFFEE LOVERS検定などなど,コーヒー好きの方なら,楽しめる内容となっています。

blank_space

2009年09月27日

逗子デニーズ店が閉店

逗子で28年間営業してきた老舗ファミレス「デニーズ逗子店」が明日閉店となります。

湘南海岸を逗子方面に走っていると,いやでも目に付くロケーションの良さ。閉店は土地の賃貸契約終了によるもので,客の入りも相変わらず好調だっただけに,惜しむ声が多数上がっているようです。

このデニーズは,湘南で生まれ育った私にとっても,若き日の思い出の場所の一つ(^^)/で,閉店のニュースを聞いていろいろ思い出すことは多く,このまま消えてしまうのは本当に残念。

跡地活用はまだ決まっていないようですが,湘南を一望できるこの地が,新たな思い出作りの場になることを願っています。

blank_space

2009年09月26日

BOOKOFF SUPER BAZAAR開店

ブックオフは9月12日,「BOOKOFF SUPER BAZAAR鎌倉大船」を出店した。

これまでの本やCDを取り扱うBOOKOFFに,衣料品やスポーツ用品などのリユース店舗を複合し,カフェも併設した新しいタイプの大型店舗。鎌倉大船が一号店。

本,CD以外の中古取扱品は,洋服,子供用品,スポーツ用品,腕時計など。「家にある売りたいものを何でも持っていき一度に買い取ってもらえ,広い売場できれいなリユース品を手ごろな価格で買う事ができる」便利なお店」とのこと。

ちなみにブックオフ関係の各店舗の取扱商品は,
 BOOKOFF  本・CD・ゲーム・DVDなど
 B・KIDS    子供用品・子供服・おもちゃなど
 B・SPORTS スポーツ用品・メンズカジュアル・スニーカーなど
 B・STYLE   レディースカジュアル・服飾雑貨など
 B・Select   腕時計・貴金属・アクセサリー・ブランドバッグなど

blank_space

覆面文庫本

タイトル・作者名などが伏されて売り出されている「覆面文庫本」が今月,東京・新宿の「ヴィレッジヴァンガード新宿マルイカレン店」に登場した。

著者,書名が分からないようにラッピングされた文庫本の発案者,ブックコーディネーター内沼晋太郎さんは「本選びの範囲は自分の気付かないうちに狭くなってしまいがち。本との偶然の出会いを楽しんで」と話している。

本棚には,あらかじめ店のブックカバーがかけられた新刊文庫本約100冊が並ぶ。来店者が“選別”する材料は,「ああ,また食べられているのか…」「やつらの信じるのは目に見えぬものだけだ」といった作中の一文によるPOP広告と表示された値段だけだ。

内沼さんは平成15年にクラフト紙で包んだ文庫本を郵便物として送付できる「文庫本葉書」を販売するなど斬新な本の売り方を企画してきた。活動をまとめた『本の未来をつくる仕事/仕事の未来をつくる本』(朝日新聞出版)の出版をきっかけに,同店とのコラボレーションとして今回の企画が実現した。「今,本や本をめぐる情報が多すぎて,『何を選んでいいか分からない』という意見をよく聞く。情報をあえてそぎ落とすことで本を選びやすくできないかと思った。本は楽しむものでもあるはずで,もっと気楽に本と出合ってほしい」と期待している。

同店では,このコーナーを11月ごろまで続ける予定。
(産経新聞等による)

blank_space

2009年09月22日

ジュンク堂書店が文教堂の筆頭株主に

先週は一週間,仙台へ出張していました。

新聞報道によると,9月14日,ジュンク堂書店が文教堂グループホールディングスの発行済み株式の20%余りを取得し筆頭株主になったとのこと。両社は販売,店舗開発,人材育成など業務面で連携を図る予定。

文教堂は2年連続の赤字で,今年8月期中間決算でも損失を計上。経営再建が急がれていた。文教堂はジュンク堂書店の親会社である大日本印刷グループとも協力関係に関する協議を開始するとしているが,現時点では何も決まっていないとコメント。

blank_space

2009年09月13日

amazon 本の配送料全品無料のキャンペーン

アマゾンジャパが,本の配送料全品無料のキャンペーンを実施中。

amazonでは,9月11日から11月4日まで,コミックを含む全書籍(雑誌,古書など一部対象外)の配送料を無料とするキャンペーンを実施。通常は1500円以上の購入で無料。

blank_space

2009年09月10日

作詞入門  阿久式ヒット・ソングの技法

岩波現代文庫今月の新刊「作詞入門  阿久式ヒット・ソングの技法」(阿久 悠)。

本書は,5000曲を作詞したというヒットメーカー阿久 悠が,昭和47年に(株)産報から,サンポウ・ブックスというシリーズで出した200ページ余りの新書である。

内容は,現代作詞論:作詞は文学じゃない,この道一筋はもう古い,ヒットはこうして生まれた,阿久悠式作詞学校など,我々の世代には懐かしい曲がどのように生まれたのか,その秘密,秘訣を綴ったもの。

この本,当時中学生だった私は,自分で買って持っている。ただ,当時流行っていたハウツー本のような軽い作りで,確かに読んで面白かったのだが,そのまま本棚に埋もれていた。

ところが本書,類書が無いせいもあり,その後古書価が高騰。いまでは5000円以上が付けられている。

今回,岩波より復刊されたので,歌謡曲に興味のある方にはぜひお薦めしたいのだが,何となく悔しいのはそんな事情があるからだ。

blank_space

2009年09月08日

ゴマブックスが民事再生法を申請

実践! 熊田的 愛されボディメイクゴマブックスが民事再生法を申請した。

新聞報道にyると,ミリオンセラーになったケータイ小説「赤い糸」やサブカル本,タレント本などで知られる中堅出版社のゴマブックスが7日に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約38億円で,近年適用申請をした出版社の中では最大級とのこと。

同社によると,版不況を受け減少していた売り上げを新刊増で補ってきたが,返品の増加で,資金繰りが悪化した。同社のオンラインサービス等は一時停止しているが,現在,複数の企業が支援を申し出ており,事業は継続する見込み。

ちなみに,出版社の「ごま書房新社」は,ゴマブックスとは資本・提携関係のない別会社なのだが,ごなま書房の実用書シリーズにゴマブックスがあるので,紛らわしい。

blank_space

2009年09月06日

ルネ・ラリック展を見てきた

g-11.jpg会期間際の駆け込みだが,国立新美術館の「生誕150年ルネ・ラリック華やぎのジュエリーから煌きのガラスへ」を見てきた。

アール・ヌーヴォーのジュエリー作家,ガラス工芸家ルネ・ラリックの作品を,オルセー美術館,グルベンキアン美術館をはじめ,内外の主要コレクションから集め,400点ほどを展示。

とにかく数が多いのと,小さなものが多く,近くでじっくり見たいので,なかなか列が進まない^^;; 下絵やスケッチもたくさん展示されていたのだが,その辺はかなり省略してしまった。

作品の中で目をひいたのは,やはりブローチなどのアクセサリーとガラス細工。小さな香水瓶など,ほんとうにお洒落で,ため息がでますな~

また,とくに広いスペースで展示されていたのが,「カーマスコット」。昔の自動車のボンネットあったにラジエーターキャップに装着したもので,普通はカーメーカーのシンボルをつけるのだが,ラリックが作ったのはガラス製の動物や裸婦など。今回は,当時発売されたデザインの全種類と,鍋島直泰侯爵が自らボディをデザインし実際にカーマスコットを装着していた高級車イスパノスイザの実車が展示されていた。

blank_space

丸善日本橋店で「グーテンベルク42行聖書」公開

p090902-01.jpg丸善日本橋店3階ギャラリーで,9月8日まで「グーテンベルク42行聖書展」が開催されている。

メイン展示の42行聖書は,1455年頃にグーテンベルクがマインツにて印刷。現存しているのは世界で48冊,アジアにはこの1冊しかない貴重なもの。丸善は1987年に本書をオークションで落札し,現在は慶應義塾図書館が所蔵している。(ちなみに48部のうち1部はビル・ゲイツ個人収蔵) 当時の情報によると,丸善の落札価格は8億円,慶應の購入価格は10億円以上とのこと。

展示会では,書物の変遷をつづったパネルや実際に触れることができる同聖書のレプリカ,デジタル化された同聖書の一部を画像として閲覧できるマルチメディア展示も行っている。デジタル化により,触れるだけでラテン語で書かれた文章の翻訳や解釈,さらには拡大などができる。(新文化紙より)

blank_space

2009年09月04日

新ドメイン「.mx」の先行登録開始

8月28日12時より,新ドメイン「.mx」の先行登録が始まった。

.mxは,メキシコに割り当てられた国別トップレベルドメインで,今回の先行登録(ランドラッシュ)よりセカンドレベルでの登録が可能となった。

今まで開放されていなかったレベルでのドメイン登録なので,希望の名前が取りやすいことは確かだろうが,なんと登録料は,年間64,800円也。

comやnetなど年間1,000円切ってるわけだから,これはビックリ。どんな人や団体が登録するのだろうか?

blank_space

2009年09月03日

ペコちゃん 誘拐された・・・のか?

「暴力団員「ペコちゃん」を盗む 」というニュースが。

あの店頭のペコちゃん人形は一体4万円で,オークションに出ると20万円で売れるという。

そこに目をつけたのか,最近盗難が増えて,今回,暴力団員が捕まった。この男が,単なるペコちゃんファンだったら面白かったのだが,残念ながら転売目的らしい。

私も,ペコちゃん,ポコちゃんが好きで,小型のペコちゃん,ポコちゃん人形を持っている。我々の世代,ケーキといえば不二家で,コージーやなんか舌の縺れそうな名前のパティセリじゃないですよね!

それで思い出したのは,ヨロイヅカなるケーキ屋と結婚した川島なお美。川島なお美というと,オールナイトフジ以前のB級女子大生タレント,カンニング事件で有名・・・なんだけど,いつの間にかセレブと自称するようになってしまった。やっぱり大人の女性は恐ろしいので,ペコちゃんでも愛でるとするか^^;;

blank_space

2009年08月28日

動物農場(オーウェル)

動物農場―おとぎばなし (岩波文庫)岩波文庫「動物農場」(オーウェル)を読む。

本書は,第二次世界大戦中に,オーウェルが旧ソ連の政治体制を,とある農園に住む動物たちの社会に置き換えて批判した寓話。

「荘園農場」の農場主を追い出して,自分たちの国「動物農場」を作ろうとした動物たち。豚2頭が指導者となり,自主,自治,平等・・・理想の社会を目指すが,次第に仲間内の争いが激しくなり,独裁者と化した指導者の豚による粛正が始まる。結局,農場には人間に支配されていたとき以上の恐怖と混乱がもたらされる。

第二次世界大戦中に同盟国であったソ連と米英。その頃本書を書き上げたオーウェルはいくつかの出版社に原稿を持ち込むがいずれも断られる。しかし,終戦とともに東西の冷戦が始まり,本書は出版されるとすぐ,米英でベストセラーとなった。もちろん,オーウェル自身が,本書の着想を得たのは,スペイン内戦に参加したときで,冷戦の時流に乗って書かれたわけではない。

文庫版としては,ほかに「動物農場」(高畠文夫訳,角川文庫1995年)がある。

blank_space

2009年08月27日

明六雑誌(下巻)

明六雑誌〈下〉 (岩波文庫)今月,岩波文庫「明六雑誌」の下巻が出た。上巻が1999年,中巻が2008年刊行だから,10年がかりでようやく完結。本文のあとに詳しい解説と索引がつけられている。

この雑誌を発行した明六社は,当時の知識人を集めて,親交と学識を深めつつ,民衆を啓蒙するために設立された団体。森有礼,西村茂樹,津田真道,福澤諭吉などが参加し,定例演説会を行った。明六雑誌(めいろくざっし)は,明治7年から9年まで全43号が発行され,日本で最初の学術雑誌といわれており,文明開化時期の日本に大きな影響を与えた。

この大部の書を読み通すのは大変で,私自身は関心のある項目を拾い読みしただけだが,とりあえず未完本の一つが消えた。

岩波文庫の未完結本(創刊80周年版)

blank_space

2009年08月26日

雑誌「レコード芸術」9月号

レコード芸術 2009年 09月号 [雑誌]雑誌「レコード芸術」9月号を読む。

高校生の頃に愛読していたレコ芸だが,最近では書店でパラパラめくる程度でもう30年近く買っていない。それは,クラシックのCDに収められた演奏が30年以上前から大して進歩していないと思うからだ。

その証拠に,9月号の特集記事「究極のオーケストラ超名曲 徹底解剖」を読むと,ドヴォルザークのSY.8やマーラーのSY.2などが取り上げられているのだが,そこでの代表盤がセル,ワルター,カラヤン・・・な訳。これ,30年前の推薦盤と全く変わっていませんね。

もちろん,その間にCD自体の高音質化ははかられているのだが,私のようにipodにクラシックの曲を満載して日々楽しんでいる限りでは,ワルターもカラヤンもバーンスタインも,別段音に不満がないのだ。

そうなると,演奏の中身で勝負,ということになるわけだが,それも前述の通りとなると,やはり,レコ芸を買う理由は当面見つかりそうにない。

blank_space

2009年08月24日

タバコ狩り(室井尚)

タバコ狩り (平凡社新書)「タバコ狩り」(室井尚,平凡社新書)を読む。

情報文化論・記号論の研究者である著者は本書で,最近の禁煙運動の元となっているタバコに関する科学的な「事実」に疑問を投げかけ,世の中に広がる喫煙バッシングに異議を唱えている。

たとえば,受動喫煙の害は巷間言われるほどひどくない,屋外喫煙に寛容なところが多い諸外国に比べて,屋外の喫煙場所までもが次々に廃止されていく日本はおかしい,などなど。

一方で著者は,読売新聞のインタビューに対して,「本当にいいたかったのは,たばこのことではないんです」と語っている。

「近年の社会では,監視カメラの普及や,ネット上での炎上現象など,自らの周囲の「異分子」をいち早く見つけ出し,排除しようという空気が広がっている。たばこバッシングも,実はその延長線上にある。本書で指摘したかったのは,身の回りの“浄化”を急ぐあまり「窮屈な方向に向かっていく文明全体のゆがみ」であり,「文明の免疫不全症候群」の問題だった」。

そして,「分煙などのマナーで吸う人,吸わない人が共存していくことも可能ではないか,と考えている。もちろん時代の流れが不利なのは重々承知。覚悟の上の出版である」とまとめている。

ここで示されているデータや著者の主張は,格別目新しいものではなく,禁煙運動に対して牽制球となり得るかどうかはわからない。嫌煙家にとってタバコは大麻や覚醒剤と同じで,人間の精神と健康を破壊する毒物という認識なのだから,それを排除することはそもそも議論の余地がないと考えているだろう。狩られる側の喫煙者の気持ちは理解されない。

ちなみに,著者は最近,パイプタバコに凝っており,本書でもその魅力について少し触れられている。

blank_space

2009年08月18日

小説誌「STORY BOX」創刊

Story Box1小学館が新しい小説誌「STORY BOX(ストーリーボックス)」を創刊した。

読売新聞等によると,若者に人気の高い森見登美彦や仙川環,飯嶋和一,和田竜まで,エンターテインメント作家中心に連作や連載を収録。文庫サイズで,流通上も「雑誌」ではなく小学館文庫の書籍として毎月刊行される。

創刊号は2万5000部。菅原朝也編集長によると,「小説の読者が,単行本や文芸誌・小説誌の売り場より,文庫の棚に足を運ぶようになっている。それなら,小説誌は文庫の棚に置かれるべきだと考えた」とのこと。発売月が過ぎても棚に置いてもらえたり,印刷コストが安く済んだりする利点もあるという。

★YOMIURI ONLINE(2009年8月11日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20090811bk08.htm

★小学館 -Shogakukan-:STORY BOX 01
http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/sol_detail?isbn=9784094120011

blank_space

2009年08月15日

回想のブライズヘッド(イーヴリン ウォー)

回想のブライズヘッド〈上〉 (岩波文庫)ようやく夏らしい暑さが続くようになったと思ったら,早くも8月半ば。夏休みも残り少なくなってきましたが,この夏,なにか印象に残る本を読みましたか? 

私は,以前から読もうと思いつつ,書棚に積んであった岩波文庫「回想のブライズヘッド」(小野寺健訳)を読み終えたことが一番の成果。というのも,本書は学生時代,吉田健一訳を図書館で借りて,途中まで読んで止めてしまった覚えがあったからです。なぜ,そのとき最後まで読まなかったのかわかりませんが,ずっと心に引っかかっていて,いつか読まなければと思ってはいたのです(もっともそういう本はいくつかあるのですが・・・)。

それで,岩波文庫版が出たとき,これはチャンスだと思ったのですが,なかなか読み始める勇気がなく,夏休みに入ってから,一気に読み切るべく,午前中は川崎の喫茶店,午後は横浜の喫茶店に籠もることとしました。不退転の決意で臨んだわけですが,それは杞憂で,読み始めたとたん,とても途中で止められるものではなく,結局上下2巻を一日かからずに読み切ってしまいました。

原題は「ブライズヘッド再訪」。イギリスの名の知れた画家であり,戦時下のいまは将校として従軍している「私」が,ある日,ブライズヘッドの広大な邸宅に駐屯することになります。そこは,学生時代からの友人,青年貴族セバスチャンの家であり,かつて結婚の約束をしたその妹ジューリアとの思い出の地でありました。いまは荒廃した邸宅にあって,華やかな青春の日々を回想し,そこに集った人々の運命に思いを馳せる「私」。

戦前の貴族一家の華麗な生活ぶり,その裏で繰り広げられる男と女の駆け引き,信仰をめぐっての争いと苦悩。これだけ止めようとしても止められない物語を,なぜかつて読み切れなかったのかは結局,わかりませんでした。

blank_space

2009年08月11日

本に埋もれて亡くなる

産経新聞などによると,今朝の地震で静岡市の女性が本に埋もれて死亡したとのこと。

消防隊員と県警署員が女性宅に駆けつけたところ,室内で大量の本に埋もれた状態で死亡している女性を発見。同署は女性が地震で倒れてきた書籍に胸を圧迫され,窒息死した可能性もあるとみて死因を調べている。

同署によると,女性方は天井に届くほどの高さまで,数千冊の書籍や雑誌が平積みにされていた。室内に侵入された形跡や女性に目立った外傷はなかった。

本に埋もれて死にたいなどと言うことはあるが,実際に亡くなった方は誠にお気の毒です。

blank_space

2009年08月10日

ワニブックスPlus新書の創刊

新文化紙らによると,ワニブックスは関連会社の(株)ワニ・プラスを設立し,10月8日に「ワニブックスPlus新書」を初回7点で創刊するとのこと。ワニ・プラスは,ワニブックスが得意とする写真集,タレント本以外のジャンルの発行元として活動する。

新会社の社長には「週刊SPA!」(扶桑社)元編集長の佐藤俊彦氏が就任。同シリーズは「インテリジェンスに、エンターテイメントで斬り込む!」と銘打ち,テーマは平易で親しみやすい「プチ教養新書」を目指す。偶数月の8日に4~6点を刊行予定。.

本新書の創刊は今秋に迎えるワニブックスの創業30周年記念事業の一環。

blank_space

2009年08月05日

雑学文庫が好調

新文化紙によると,文芸文庫を中心とした夏の文庫フェアが真っ盛りのなか,アスペクトと廣済堂あかつきの雑学文庫が好調。

アスペクトの文庫版「死ぬかと思った」シリーズ4点の累計発行部数が約56万部に達し,廣済堂あかつきの「すごい!ホメ方」(内藤誼人)は2007年の刊行だが,今年に入ってから火が付き,8月までに5回重版,累計7刷5万4千部の発行を決めている。

アスペクトは,とくに売行きがいいのが駅前・駅中や空港の書店で,巻を重ねるごとに,第1巻の売行きが上昇しているという。あかつきは,「売れている書店さんは入口やレジ周りで平積み展開されているところが多い。時節に左右されづらい本であるし,何より類書が少ない。書店さんにはロングスパンで売ってもらいたい。まずは10万部が目標」と話している。

blank_space

2009年08月01日

30年後も永久永遠の時刻表2万キロ(達靖志)

30年後も永久永遠の時刻表2万キロ「30年後も永久永遠の時刻表2万キロ」(達靖志,市田印刷出版)。

以前,どこかの書店で見かけて,あとで買おうと思っているうちに,そのままになってしまっていたが,ようやく出先の書店で見つけたので,さっそく読んでみた。

本書は,鉄道ファンである著者が,宮脇俊三の「時刻表2万キロ」と同じ行程を,30年後の同じ日に辿った旅の記録。もちろん,当時とは鉄道の事情が大きく異なっているので,「できるかぎり同じ」という条件付きだが,かつて「時刻表2万キロ」を愛読し,各地を旅した私にとっては,いろいろと懐かしい景色が甦ってきた。

本文のほか,後ろから読むようになっている「時刻表2万キロ」当時と現在の時刻表や路線を記した旅行行程表や「時刻表2万キロ」に係わるクイズなどの付録付き。

まあ,名文の誉れ高い「時刻表2万キロ」と比べて,紀行文としてどうか・・・などとかたいことは言わずに,著者の奮闘努力を楽しみたい。ただし本書,印刷文字が小さく,「時刻表2万キロ」世代には少々辛いのが残念。

blank_space

2009年07月29日

文教堂の業績

新文化紙などによると,文教堂グループホールディングスは7月14日に第3四半期業績を報告。純損益は13億6700万円の赤字,売上高は前年同期比8.8%減の356億5000万円,営業損失は1億4000万円,経常損失は2億8300万円。

一時期,どこへ行っても文教堂という印象があったが,最近,私の地元の文教堂も,勤務先近くの文教堂も相次いで閉店し,そんなに景気悪いのかなぁと思っていたのだが,まだ苦しい状況は続いているよう。

文教堂では,こうした事態に伴い,出版社など18社に3億9240万円の第三者割当増資を行い,自己資本を増強。不採算店を閉鎖する一方,すすき野とうきゅう店,岩槻店,ららぽーと横浜店,東小金井店,さっぽろ駅店,水戸店の6店を新規出店している。

blank_space

2009年07月27日

交通新聞社新書の創刊

幻の北海道殖民軌道を訪ねる―還暦サラリーマン北の大地でペダルを漕ぐ (交通新聞社新書)6月15日に交通新聞社新書が創刊された。

「読む,知る,楽しむ 鉄道の世界」をテーマに,『鉄道をステージにした人々の生き様と明日への挑戦,知的好奇心を刺激する旅,人間の叡智と可能性を紹介する、交通界のドキュメンタリーシリーズ』

創刊タイトルは以下の5点。「可愛い子には鉄道の旅を 6歳からのおとな講座」(村山 茂),「幻の北海道殖民軌道を訪ねる」(田沼建治),「シネマの名匠と旅する「駅」」(臼井幸彦),「ニッポン鉄道遺産」(斉木 実・米屋浩二),「時刻表に見るスイスの鉄道」(大内雅博)。

面白そうなものばかりだが,書店で平積みされた中で,残部が一番少なかった「幻の北海道・・・」を手にしてみた。

かつて北海道に存在した殖民軌道(国鉄の駅などがあった中心集落と周辺の入植地の間に役所が敷設した軽便鉄道で昭和47年に消滅)の軌道や停車場跡を,サラリーマン&鉄道ファンの著者が自転車を漕ぎながら辿っていく。ずいぶん地味な旅だが,かつて鉄道が北海道の開拓事業に果たした役割を思うと,なかなか意義のある調査で,興味を持って読むことができた。

本シリーズ,普通の書店の書棚にならぶかわからないが(さすがに新橋駅の書店には山積みだった),鉄道の旅が好きな人にはお薦めしたい。

blank_space

2009年07月26日

Hanako「東京カフェ案内」

Hanako (ハナコ) 2009年 8/13号 [雑誌]Hanako最新刊「東京カフェ案内」を読みました。普段買わない雑誌でも,カフェ,コーヒー,ティー,ワインなどの特集となると,つい手が出てしまいますね。

今回は,とっておきの一杯がある極上カフェへ,おいしい!ごちそうカフェ案内,逸品スイーツカフェ巡り,東京カフェ散歩,アートとカフェの素敵な時間,といった内容で,どちらかといえば女性向きの店が117軒紹介されています。また,「お家でカフェ気分」と題して,レシピ付きのボウル1つで作るおいしいお菓子集も。

コーヒー,紅茶自体の話題はほとんど無く,ハードなカフェファンには向かないですが,写真も綺麗なので,スイーツ好きで癒し系のカフェ好きな方にはお薦めです。

blank_space

2009年07月15日

PHPサイエンス・ワールド新書の創刊

新文化紙によると,PHP研究所は9月に新書シリーズ「PHPサイエンス・ワールド新書」を創刊する。文系,理系の枠を超えた身近な科学を取り上げ,イラストや写真を多用し,中・高生にもわかりやすい内容とする。

創刊ラインアップは,茂木健一郎「あなたにもわかる相対性理論」,日高敏隆「なぜ飼い犬に手をかまれるのか~動物たちの言い分」,佐藤文隆「対称性の破れ」,池田清彦「ヒトの寿命は何で決まるか?」,鎌田浩毅・岸本利久「わが子を有名中学に入れる最強の理科教室」の5点。

初版部数は各4~5万部,価格は800~900円。10月には,養老孟司・岸由二「自然を知る」とはどういうことか」,志賀浩二「数学が歩んできた道」,河合雅雄・林良博編「日本の動物が危ない」の3点などの刊行を予定している。

blank_space

2009年07月11日

定本 育児の百科(下)

定本 育児の百科〈下〉1歳6カ月から (岩波文庫)遅ればせながら,岩波文庫「定本 育児の百科」(下)を読む。諸般の事情により刊行が大幅に遅れたようだが,これで全3巻が完結。

市井の医師松田道雄氏が,核家族化が進み,「育児の伝統から切り離された母親を支援する」ために,本書を出版したのは1967年のこと。

その後,医学の進歩はもとより,読者や幼児教育に携わる人たちの声も反映し,数度の改訂が行われ,最後に今回文庫化された「定本」版が出たのは1999年。初版が出たとき小学生だった私も,定本版が出たときには育児のまっ最中。まさに,世代を超えた育児書だ。

数多ある育児書のなかで,「育児の百科」が,読み継がれ,いまなお読者を増やしている秘密は,「子どもの立場に身をおいて育児を考える」という著者の基本姿勢に尽きる。著者は,育児のそれぞれの過程で,いま親が子供のために何をすべきか,ということを明快に示してくれる。

よく,「子供の成長には個性があるのだから心配しなくてもいいですよ」と医者は言う。しかし,それで親の不安が無くなるわけではない。『2歳から3歳という時期は,あまりごはんを食べない。どの母親も「うちの子はごはんを食べない」と心配する。しかし1年間に体重がせいぜい2kgしかふえないでいい時期なのだから,ごはんをそんなに食べる必要がないのだ』。

著者は,あくまで子供の立場で親を諭してくれる。これが読者に大きな安心感を与える。

本書を読んで,もう一度育児に挑戦したくなってきたが,それは無理な話。しかし,すでに育児を終えてしまった人にとっても,自分の育児経験を振り返るよい機会になるだろう。

blank_space

2009年07月10日

ジョウゼフ・アンドルーズ(フィールディング)

ジョウゼフ・アンドルーズ〈上〉 (岩波文庫)岩波文庫「ジョウゼフ・アンドルーズ」(全2巻)を読む。

著者ヘンリー・フィールディングは,18世紀イギリスの作家。「トム・ジョーンズ」で知られ,イギリス小説の父と言われるが,作品としては,ほかに「シャメラ」,「ジョナサン・ワイルド」と「アミーリア」があるだけ。もともとフィールディングは劇作家であり,小説を書き始めたのは47年の生涯のうち,30代後半からだった。

本書は,フィールディング最初の長編小説で,副題に「he History of the Adventures of Joseph Andrews and of His Friend Mr. Abraham Adams」とあるように,奉公先の未亡人に言い寄られ,それを拒否したため屋敷を追放された若きアンドルーズと彼を助けるアダムス牧師の物語。健忘症の牧師のおかげで,妙なトラブルに巻き込まれながらも,最後はアンドルーズが相思相愛の幼なじみファニーと結ばれ大団円という英国流のユーモア小説だ。

訳は,岩波文庫「トム・ジョーンズ」ほかの翻訳でもおなじみ,亡き朱牟田夏雄氏で,全く古くさい感じがなく読みやすいもの。ただし,当時の読者にはすぐに理解されただろうライバルの作家作品に係わるパロディも,解説によって判るだけなので,この18世紀のユーモアをどれだけ楽しめるかというと,なかなかハードルは高い。

blank_space

2009年07月07日

中学生・高校生 夏休みにお薦めの本

二十歳の原点ノート [新装版] 十四歳から十七歳の日記「中学生・高校生 夏休みにお薦めの本」

さて,中学生,高校生は夏休みの読むべき本というのを,あちこちから推薦され,結局,銀河鉄道の夜あたりで読書感想文を書いて・・・というのが昔からのパターン。そこで,同世代の子供を持つ親として,自分だったらこんな本を読ませたいという,独断によるお薦め本を3点選んでみました。

○太宰治「人間失格」(新潮文庫ほか):生誕百年を迎えて,各社より新装版文庫が出ています。私は,中学生の頃一読して,主人公の若い頃は自分そのものだ,と感じました。主人公は相当変わった人,ひねくれた人・・・で描かれているわけですが,私には彼の気持ちがわかる,と読者は思わされるのですね。大人になったときにもう一度読むためにも,いま読んでおきたい本。

○高野悦子「二十歳の原点ノート」「二十歳の原点序章」「二十歳の原点」(新潮文庫ほか):ノートと序章は最近カンゼンより新装版が出版されました。当時の社会情勢を知らない読者のために注を追加し,日記らしく横組みになっています。高野さんが二十歳で亡くなって,ちょうど40年。いやいや,よく出してくれました。自筆原稿の復刻はないのかしら。

○田中康夫「なんとなく,クリスタル」(新潮文庫):1980年,私の学生時代に出版され,さまざまな論議を呼んだ本。当時の若者がみな,ここに描かれているとおりの生活を送っていたわけではないが,私の学生時代はこんなだったんだよといって,子供をビビらせてみたい。

なにか読ませたい本というより,単なる懐古趣味かしら。

blank_space

ラス・カサス インディアス史

インディアス史〈1〉 (岩波文庫)3月に全7冊が同時刊行された「ラス・カサス インディアス史」。

いっぺんに出すのはいいけど,一通り目を通すだけでも ,なかなか大変。ようやく最後までたどり着き,それなりに大航海を成し遂げた気分だ。

本書は,16世紀スペインのカトリック司祭ラス・カサスが,コロンブスの新大陸発見から始まる(といってもそこにのたどり着くまでの記述も延々と・・・)スペインの中南米での植民政策や先住民に対する残虐な行為を詳細に検証したもの。聖職者としての使命に燃えて,いろいろと非道な行為を語っているが,本書で祖国スペインを告発したことにより,国内の反発はもとより,植民地拡大競争に乗り出した周囲の国々からのスペイン批判の政具とされたり,当時としては大変な問題書となった。

文庫版は先に出版された「大航海時代叢書」版を一部割愛し,7割程度を収録している。叢書版も我が家の書棚にはあるのだが,大して読んだ記憶もないので,今回はリベンジといったところ。なお,ラス・カサスは,同じような植民地での蛮行を告発した「インディアスの破壊についての簡潔な報告」で,以前から岩波文庫ファンにはおなじみだ。

blank_space

2009年07月06日

Amazonへ返品

禅林句集 (岩波文庫)Amazonに注文していた本が届いたので,さっそく開けてみると,何冊かの本に混じって,なぜか同じ岩波文庫本が2冊入っている。

さすがAmazon,1冊は読書用,もう1冊は保存用。よくコレクター心をわかっていらっしゃる・・・ということでは全然無くて,たぶん注文するとき,あらかじめカートに入っていたのを確認せず,同じ本をクリックしちゃったのだろう。

文庫本だし,返送料を考えると,わざわざ返品するのもなんだかなと思ったが,書棚の余白が限りなく狭くなっている私としては,なにより場所塞ぎは避けなくてはならぬということで,返品手続きをした。

その本とは・・・禅林句集なり。

blank_space

2009年07月02日

嬉遊笑覧(五)(喜多村いん庭)

嬉遊笑覧〈5〉 (岩波文庫)岩波文庫「嬉遊笑覧(五)」(喜多村いん庭)を読む。

江戸百科事典「嬉遊笑覧」全五冊がついに完結したわけだが,前回の(四)から4年,(一)が出てから7年が経過してしまった。先頃,「インディアス史 全7巻」を一度に出したのに比べて,ずいぶん気の長い話だ。

(五)には,巻十一「商賈」(問屋・物の売声など),「乞丐」(聖・作り山伏など),巻十二上「禽虫」(猫も杓子も・蚯蚓・川釣など),同下「草木」(桃栗三年・活花など),「付録」を収めている。

面白かったのは,巻十二(上)。見せ物と題して,蛇つかい,孔雀つかい,天狗巣立(フクロウにコスプレさせて天狗役とする),猿回し・・・このあたりは想像がつくが,猫に袋,犬けしかくる,一もつ・・・となると,何が書いてあるのか興味がわいてきませんか。

まあ,私の場合,これまで全五冊を読んでみて,記紀万葉集を始め膨大な文献をよく考証され,大変勉強になりました,というのが正直なところで,なかなかそれを楽しめる境地にまで達しなかったが,まずは完結ご苦労様と申し上げたい。

blank_space

2009年07月01日

ゴプセック・毬打つ猫の店(バルザック)

ゴプセック・毬打つ猫の店 (岩波文庫)1997年の「ゴリオ爺さん」以来,岩波文庫から出た久しぶりのバルザックが「ゴプセック・毬打つ猫の店」。

出版前からいろいろ面白いことがあって,まず,岩波の紹介文には「本邦初訳を含む」と書かれているが,本書のあとがきにも,両作品とも先訳を参考にしたとある通り,これは勘違いだろう。本書の出版予告が「毬打つ猫の舌」と誤記されてたためか,あるいは戦前の東宛書房版が「鞠打つ猫の店」という表記だったためかわからないが,いずれにしても杜撰な感じは免れない。

この2つの物語は,1830年,バルザック31歳の時に刊行されたもの。週刊誌風にいえば,ゴプセックは,高利貸しが見た貴族世界の裏事情。毬打つ猫の店は,若き天才画家と美しき商家の令嬢との身分違いの恋,ということになるか。

イントロが長く,耳慣れない名前のたくさんの人物が登場するバルザックの作品は,なかなか読むのに骨が折れる。かつてバルザックの墓参りもして,意欲だけは負けないつもりの私も,正直なところ,本書は相当端折りながら読んでしまった。

ただ,本書の「化石と手形」と題する訳者解説は,当時の時代背景を踏まえて,たいへんていねいに書かれており,今更バルザックの小説は勘弁・・・という人でも,ここだけは読むことをオススメしたい。

blank_space

岩波文庫 2009年夏の一括重版

7月9日発行予定の「夏の一括重版」一覧です。

■ 醒睡笑 (全2冊) 安楽庵 策伝/鈴木 棠三 校注
■ 色道諸分 難波鉦― 遊女評判記 酉水 庵無底居士,中野 三敏 校注
■ 下谷叢話 永井 荷風
■ 里見弴随筆集 紅野 敏郎 編
■ 犀星王朝小品集 室生 犀星
■ 至福千年 石川 淳
■ 随筆集 明治の東京 鏑木 清方/山田 肇 編
■ 摘録 劉生日記 岸田 劉生/酒井 忠康 編
■ 一国の首都 他一篇 幸田 露伴
■ アイヌ民譚集― 付 えぞおばけ列伝 知里 真志保 編訳
■ 四つのギリシャ神話― 『ホメーロス讃歌』より ホメーロス/逸身 喜一郎,片山 英男 訳
■ 遊女の対話 他3篇 ルーキアーノス/高津 春繁 訳
■ ギッシング短篇集 小池 滋 編訳
■ フォースター評論集 小野寺 健 編訳
■ ミケランジェロの生涯 ロマン・ロラン/高田 博厚 訳
■ 朝のコント フィリップ/淀野 隆三 訳
■ 西田幾多郎哲学論集 I― 場所・私と汝 他六篇 上田 閑照 編
■ 西田幾多郎哲学論集 II ― 論理と生命 他四篇 上田 閑照 編
■ 西田幾多郎哲学論集 III― 自覚について 他四篇 上田 閑照 編
■ こども風土記・母の手毬歌 柳田 国男
■ 田沼時代 辻 善之助
■ ウパデーシャ・サーハスリー― 真実の自己の探求 シャンカラ/前田 専学 訳
■ 蓮如文集 蓮如/笠原 一男 校注
■ 幕末明治 女百話(全2冊) 篠田 鉱造
■ 近代美学史― 近代美学の三期と現代美学の課題 ディルタイ/澤柳 大五郎 訳
■ 無限,宇宙および諸世界について ブルーノ/清水 純一 訳
■ コリャード 懺悔録 大塚 光信 校注
■ 近代医学の建設者 メチニコフ/宮村 定男 訳
■ ローマ人盛衰原因論 モンテスキュー/田中 治男,栗田 伸子 訳

blank_space

2009年06月30日

日本の島々 昔と今(有吉佐和子)

日本の島々、昔と今。 (岩波文庫)岩波文庫「日本の島々 昔と今」(有吉佐和子)を読む。

昭和54,55年に著者は日本の北から南まで,12の島々を訪れ,その記録を雑誌「すばる」へ連載した。本書はそれをまとめたもの。表紙などを見ると,民俗学的な紀行文と思われるかもしれないが,実際に読んでみると,まったく違う社会派ルポだ。

当時t50歳,すでに「複合汚染」などで知られていた著者は,当然ながらこれらの旅を単なる観光旅行とせず,島々の歴史や地勢を詳述するとともに,島民と積極的に意見交換することにより,漁業,農業をはじめとする産業の現状を明らかにしていく。

とくに当時の日本は,二百海里問題や第二次石油ショックに揺れていたため,自ずから話題も漁民の石油問題や漁業権問題が中心となっており,外圧に弱い日本政府を嘆くとともに,島民の置かれた状況をわかりやすく描き出している。

なお,本書の文庫としては,これまで集英社文庫,中公文庫がある。

blank_space

2009年06月24日

随筆 女ひと(室生犀星)

随筆 女ひと (岩波文庫)岩波文庫「随筆 女ひと」(室生犀星)を読む。

本書は,女の人の美しさについてのエッセイ集。「新潮」への連載をまとめたもので,1955年に刊行され評判を呼び,戦後雌伏し続けていた犀星復活の契機となった(文庫本としては,続編「続女ひと」とともに新潮文庫からも出ていた),

本書が刊行されたのは,著者65歳のとき。老作家たる犀星は,二の腕や足,声などに現れる女性の魅力を語り,さらに自らの童貞喪失の思い出にも触れている。年齢的にも時代的にも「渋い」趣味と思われようが,犀星の語り口はずいぶん素直で,若々しい。

「6月7月で美しいものは,自然もそうだが,人間歳時記ではなかんずく女人が際だって派手に見うけられる。四季のうちで女人が二の腕をあらわにする季節は,初夏ではことさらにあざやかなものである」

「夏になると女の人の声にひびきがはいり,張りを帯びてうつくしくなる」

1889年金沢に生まれた犀星は,生まれてすぐ里子に出され,養家は義理の姉を娼婦に出すようなところで(本書にはこの姉を慕った幼い頃の思い出も書かれている),高等小学校を中途退学。裁判所や新聞社につとめながら,俳句や詩に親しむようになり,上京後1919年に「幼年時代」,「性に眼覚める頃」,「或る少女の死まで」を発表,流行作家となった。戦後は,本書で文壇に復帰,1957年「杏っ子」,1959年に「かげろふの日記遺文」を執筆した。1962年没。

blank_space

2009年06月23日

久生十蘭短篇集

久生十蘭短篇選 (岩波文庫)岩波文庫「久生十蘭短篇集」を読む。

久生十蘭といえば,現代教養文庫の5巻本を思い出す人も多いだろう。私も,いまは無きこの教養文庫のシリーズで,十蘭をはじめ,小栗虫太郎,香山 滋,橘 外男,夢野久作,日影丈吉,山田風太郎に親しんだので,今回は久しぶりの再読となった。(十蘭の文庫本は,創元推理文庫,中公文庫,講談社文庫,ちくま文庫,朝日文芸文庫など多数出ていたが,現在は本書と講談社文芸文庫の作品集以外は絶版のようだ)

定本久生十蘭全集 1どうも怪奇小説,幻想小説のイメージが強い教養文庫のせいもあって,十蘭もロマンティックな作風と思っている向きもあろうが,実際に作品を読んでみると,非常にシャープで論理的な印象を受ける。十蘭は戦前,パリで工学と演劇を学んだそうで,欧羅巴を背景にした作品も多い。

ちなみに,国書刊行会の「定本久生十蘭全集」が生前最後に公表された本文に拠っているのに対して,本文庫は,初出紙誌をもとにしている。編者によると,十蘭はしばしば改稿をしており,初出とその後の版に異同があることが多く,今回はあえて定本と異なる版を採用したとのこと。読み比べてみると面白いとは思うが,1冊1万円の定本は,ちょっと手が出ないね。

blank_space

2009年06月22日

たいした問題じゃないが-イギリス・コラム傑作選

たいした問題じゃないが―イギリス・コラム傑作選 (岩波文庫)岩波文庫「たいした問題じゃないが-イギリス・コラム傑作選」を読む。

本書は,20世紀初頭のイギリスの新聞・雑誌で活躍した4人のコラムニスト,ガードナー,ルーカス,リンド,ミルンの代表作をあわせて32篇収録したもの。

第一次世界大戦の前後にイギリスのジャーナリズムで隆盛を極めたこれらのコラムニストは,くまのプーさんで知られるミルンのほかは本国でも過去の人となってしまったようだが,日本では旧制高校の英語のテキストや受験問題として多用されたため,彼らのコラムは本国以上に知られることとなった。そのこともあって,これらのコラムは対訳本などでいろいろ取り上げられてきたものの,本書のように作品集としてまとめて翻訳されてのは初めてだとのこと。

イギリスのコラム,エッセイといえば,ユーモアや皮肉に満ちた文章を期待するが,本書に取り上げられている作品は,決して読み手,書き手双方の品位を落としめることなく,紳士的かつ上品なものばかり。まあ,時代は異なるが,日本の新聞のコラムとは相当感触が違う。

本書を,戦前のダンヒルのパイプを銜えながらポツポツと読んでいると,自分も古き良き時代の英国紳士になったような気分で,なかなか面白い。

blank_space

2009年06月21日

セザンヌ(ガスケ)

セザンヌ (岩波文庫)岩波文庫「セザンヌ」(ガスケ)を読む。

著者ジョワシャン・ガスケは、セザンヌの幼なじみだったアンリ・ガスケの息子。詩人として、また、セザンヌの若き友人として活躍し、1921年にセザンヌの評伝である本書を出版した。

一読して、普通の伝記とは趣が違うことがわかる。詩的な文体で書かれているためか、なかなか読むのに骨が折れ、自然とじっくり読まざるを得ない。訳者解説にも、従来ガスケは大げさな文体だと批判されてきたと書かれているが、翻訳でも多少その印象が残る。

もっとも、その評伝は本書の前半部分であり、後半はガスケが直接セザンヌから聞いた話や、友人や関係者にあてたセザンヌの手紙などの資料をもとに、「彼が私に語ったこと」と題したセザンヌへの架空のインタビューとなっている。ここでは、モチーフ、ルーブル、アトリエの3章に分けて、セザンヌがその芸術論を大いに「語って」おり、楽しく読むことができた。

本訳書は、1980年に求龍堂から刊行された。今回の文庫化にあたり、人名索引など一部増補されている。

blank_space

2009年06月20日

太宰治の生誕100周年

走れメロス (SDP Bunko)6月19日は、太宰治の生誕100周年。今年は、太宰関係の文庫増刷が続いているという(読売新聞ほか)。

新潮文庫は、初期短編集「地図」を刊行したほか、計18タイトルを例年の4倍の50万部増刷。太宰の文庫本は、ちくま、文春、岩波、集英社、角川、光文社、PHP、河出、講談社(英語版)、新参のSDP(399円!)などを含め多数出ているが、全体で増刷は75万部を突破したとのこと。

集英社文庫は、「テニスの王子様」許斐剛のイラストを使った「走れメロス」を刊行。角川文庫は、太宰作品10冊の表紙を、写真家・梅佳代の写真に一新。帯には「元気で行こう。絶望するな。では、失敬。」という「津軽」の結びの一節を使っている。

長部日出雄氏は、「太宰はユーモアにあふれた“人を笑わせる作家”。若い人が読んでも意味が分からないところが一つもない文章と、文学性が両立している」と魅力を分析。

blank_space

2009年06月17日

BRUTUS『おいしいお茶の教科書』

BRUTUS (ブルータス) 2009年 7/1号 [雑誌]「BRUTUS」最新号は、『おいしいお茶の教科書』。紅茶と緑茶に関する最近の話題を取り上げている。

主な内容は、世界最高峰の紅茶と日本茶はこの地で採れます、一服する間にわかる紅茶と日本茶の基礎講座、ワインでお茶がもっとわかります、注目すべきお茶を味覚のプロがテイスティング、おいしいお茶の淹れ方、日本一の抹茶スイーツ決定、インド・ダージリンの秘密とは、日本一のお茶農家はこんな場所で茶樹を育てています、などなど。特別付録として、いま飲むべき紅茶、日本茶ガイドブックつき。

紅茶や緑茶もワインのように、産地だけでなく、単一農園名、生産者名のついた高級品が出てきて、それぞれの味わいの違いが評価されるようになってきたとのこと。たしかに、テイスティングノートを見ると、同じダージリンであっても、農園によって葉の形状、水色が全く異なり、飲み比べてみたいと思わされる。

blank_space

2009年06月13日

ポルタシガレットマシーン


パイプたばこをいろいろ買い集めていると、どうしても吸いきれない葉っぱがたまってきてしまいます。そんなときは、パイプが吸いにくい場所でも紙巻きと同様に吸えるように、手巻き煙草を作ることにしています。

パイプたばこの葉っぱを薄い紙で巻くという単純な作業ですが、結構集中できるので、多少のストレス解消にもなるかと。

もちろん、パイプを吸わない人でも、パイプ用や手巻き用の葉っぱを自分の好みでブレンドしたりして巻くと、普段の既製の紙巻きとは違った楽しみがありますよ。

私は、不器用なので、もっぱらローラーを使って巻いていたのですが、最近ポルタのローリングマシーンを入手したので、それを使ってみました。

使い方はきわめて簡単で、蓋を開け、シートのくぼみに葉っぱを適当に詰めて、巻紙をシートに沿わせて、蓋を閉めるだけ。自動的に巻かれたたばこが飛び出してきます。

(こんな感じです http://www.ikutaka.jp/hpgen/HPB/entries/24.html

結構適当に詰めても、それなりの形になるし、葉っぱや巻紙、フィルターなどを中に入れて持ち運べるので、外出時も便利・・・いずれにしても怪しい人に見られることには違いないですが。

ただ、湿り気の多いパイプたばこ(ガレリアのラム&メープルなど^^;;)を入れると、ケース内がべたべたして往生しますので、中に入れる場合は、なるべく乾燥した葉っぱを使った方がよいですね。

blank_space

2009年06月09日

中公新書 通巻2000点

アーロン収容所―西欧ヒューマニズムの限界 (中公新書 (3))中央公論新社の中公新書が1962年の創刊以来、通巻2000点を超えた。

これを記念し、既刊リスト、作家のエッセー、対談、「思い出の中公新書」アンケートなどを収録した無料の小冊子「中公新書の森」を書店で配付している。

各界の識者による「最も印象に残っている本、人に勧めたい本」アンケートの1位は、新書創刊時の一冊だった会田雄次「アーロン収容所」。ほかに今回、安野光雅氏デザインにより新しくなったトレードマークも紹介されている。

読売新聞によると、この冊子は用意した4万部はすぐなくなり、2万部を増刷したとのこと。

ちなみに、中公新書売り上げベスト10は、
〈1〉野口悠紀雄『「超」整理法』(1993) 102万3000部
〈2〉川喜田二郎『発想法』(1967)
〈3〉木下是雄『理科系の作文技術』(1981)
〈4〉本川達雄『ゾウの時間 ネズミの時間』(1992)
〈5〉野口悠紀雄『続「超」整理法・時間編』(1995)
〈6〉川喜田二郎『続・発想法』(1970)
〈7〉野崎昭弘『詭弁論理学』(1976)
〈8〉宮崎義一『複合不況』(1992)
〈9〉神坂次郎『元禄御畳奉行の日記』(1984)
〈10〉諏訪邦夫『パソコンをどう使うか』(1995)

blank_space

2009年06月08日

パイプ大全

第三版 パイプ大全「パイプ大全」(日本パイプクラブ連盟)が届いたので、さっそく読んでみた。聞くところによると、主立った煙草店では初回入荷はすぐに捌けて、入荷待ちの状態だとのこと。

本書は、1978年、1983年(新版パイプ大全)に続く第3版となるが、今回は「入門編」を追加し、パイプやパイプたばこの買い方や喫煙方法、日常の取り扱いに関する注意など、これからパイプに取り組もうという初心者にも役立つ内容となっている。

入門編に続く章では、パイプの原材料、生産工程、木目、シェイプなどの基本的な紹介のほか、様々な視点から、いかに自分にあったパイプを選択するかを詳述。ほかに、世界各国のパイプメーカーや作家、パイプタバコの種類や製造方法を解説。

最後は、パイプの歴史として、新大陸からヨーロッパへのパイプ喫煙の伝播や流行の移り変わり、パイプクラブ自体の歴史や現状なども紹介。

まあ、本書を手に取るのは、すでにパイプにハマってしまった人が多いだろうが、たとえ周知のことであっても、こうやってあらためて一冊にまとめられると嬉しいものだ。世間から多少とも煙たがられているマイナー趣味の所以か・・・あるいは同病相憐れむという心境かも。

ちなみに連盟会員に配布されたものは、箱入りで非売品と記載され、奥付にも価格表示は無い。

blank_space

2009年06月04日

「あとみっく文庫」創刊

キルタイムコミュニケーションから「あとみっく文庫」が7月に創刊される。
うらはらツインズ (二次元ドリーム文庫115)「あとみっく」とか「キル」とか,穏やかではないが(社名が暇つぶしでいいのか・・・),同社は,ジュブナイルポルノレーベル「二次元ドリーム文庫」の版元だ。

「二次元ドリーム文庫」というのは、書店で買うのにとても勇気の必要な表紙のアダルト系文庫。今回も成人向けかと思うと,宣伝文句は,今のラノベじゃ物足りない!と思っている人へ!,一つ上の男になりたい人へ!,闘うヒロインが好きな人へ!ということで、エロ路線は強調していない。しかし、第一回配本は、「仙獄学艶戦姫ノブナガッ!1 第一次水着大戦」(斐芝嘉和)。やはり、そちら系なのか・・・

blank_space

2009年06月03日

デューラー 自伝と書簡

自伝と書簡 (岩波文庫)「デューラー 自伝と書簡」を読む。

岩波文庫のデューラーは、「ネーデルランド旅日記」に続いて2点目。15~6世紀ドイツの画家デューラーの遺文集。デューラーの父が記録した子供たちの出生記録から始まり、自伝的資料、パトロン兼友人へのヴェネツィアからの旅便り,絵の注文主への書簡、皇帝マクシミリアンとの年金支給問題に関する書簡などが収められている。

「旅日記」もそうだったが、デューラーはお金に非常に細かく、ずいぶんお下品な言葉遣いをしていることもあるので、所々に挟み込まれた見事な作品と比べてみると、そのギャップににやりとしてしまうこともある。しかし、その創作に対する真摯な取り組みや自らの作品へのこだわりは徹底しており、注文主とのやりとりにそれが見て取れる。

blank_space

2009年05月29日

贋の侍女 愛の勝利(マリヴォー)

贋の侍女・愛の勝利 (岩波文庫)婚約者の誠意を確かめるため、許嫁が男装して探りを入れるというのは、よくある?お話。岩波文庫所収の劇作「贋の侍女 愛の勝利」(マリヴォー)も上演当時、男装の女優が評判となり人気を得たという。

マリヴォーの作品は、その後200年ほど埋もれていたが、近年フランスを始め、各国でさまざまな演出で上演が続き、すっかり息を吹き返した。

本作でも、秘密を握っている従者たちの駆け引きが話をいっそう混乱させ、いろいろあったが最後は大団円、とはならないところに面白さがある。舞台全体の雰囲気も冗談ぽい軽妙なものではなく、むしろ陰鬱だ。

岩波文庫にはほかに、古くから親しまれている「愛と偶然との戯れ」、「マリアンヌの生涯(全4冊)、「偽りの告白」がある。

blank_space

2009年05月28日

「重力ピエロ」が100万部突破

重力ピエロ (新潮文庫)新文化紙によると,新潮文庫『重力ピエロ』が100万部突破

2006年6月に初版12万部で発行、08年5月に50万部を超え、今年5月21日に9万部の増刷で累計108万4000部(47刷)となった。単行本は現在まで10万部(37刷)に。4月25日から、著者・伊坂幸太郎氏の地元・仙台で同名の映画が先行公開され、興行収入は順調なスタートを切ったという。5月23日からは全国200館で公開される。

blank_space

2009年05月26日

COFFEE or TEA?

Pen (ペン) 2009年 6/1号 [雑誌]雑誌「Pen」の最新号は, 「COFFEE or TEA?」と題して,カフェやティーサロンのオーナーや,飲み手たちが,コーヒーと紅茶,それぞれの魅力と楽しみ方を語っています。

私自身は,コーヒーを飲まない日はなく,外を歩いていても時間さえあればカフェを探し,家に帰っても,気に入った豆をサイフォンで淹れることに喜びを見いだしているコーヒーファンです。

本書は,『美味しく淹れるためのイロハ,コーヒー&ティータイムがもっと充実するプロダクト,愛好家のライフスタイル,コーヒーや紅茶が飲みたくなる音楽・本・映画の紹介,つい長居したくなるカフェ&ティーサロン,豆と茶葉を買うべきショップ,“おとも”にぴったりのスイーツ&フード情報』など,なかなか読みでのある記事が集められていて,普段はWebで情報は十分・・・と思っているのですが,カフェで一服する前に買ってしまいました。

blank_space

2009年05月18日

2009年の岩波文庫フェア

2009年の岩波文庫フェアは,「名著・名作再発見 小さな一冊を楽しもう」と題して,5月21日から全国の参加書店にて開催されます。

岩波書店によると,『岩波文庫は古今東西の典籍を手軽に読むことが出来る,古典を中心とした唯一の文庫です。古典は難しい・・・,これが大方のイメージかもしれません。しかし,読書の面白さや楽しみ,感動を味わうにはこれほど確かで豊かなものはありません。「岩波文庫」では,出来るだけ多くの人に古典や名著・名作に親しんでもらえるように,十数年前から組み方を見直し,より読みやすい文庫をと心がけてまいりました。ぜひ,「読書」というこの人生の大きな楽しみの一つを「岩波文庫」で存分に堪能していただきたいと思います。』ということです。

対象書目はこちらをご覧下さい。また,3冊以上買った人には,「岩波文庫特製クリアファイル」がプレゼントされます。

blank_space

2009年05月17日

見仏記-ゴールデンガイド篇

見仏記 ゴールデンガイド篇7年の月日を経て、ついに最新作登場! いとうせいこう・みうらじゅんの「見仏記」だ。

今回は、2003~4年にWeb上に掲載されたものを書籍化した「ゴールデンガイド」篇。それはマニアックじゃないメジャーどころの仏を求めて・・・という狙いだったはずだが、いざ旅が始まってみると、最初から横道&ディープな世界へ。

相変わらず怪しい雰囲気を周囲にまき散らしながらも、あくまで真摯かつユニークな視点で仏像を見つめる仏友二人。たわいない話のなかにも、鋭い観察眼が光りまくり。この二人にかかると、渋い仏像見物も、ライブ感あふれる仏像たちのパフォーマンスを見に行こう、という感じになってしまう。

ここに出てくる像を見たことのない人でも、二人のやりとりは大いに楽しめるし、実際に見に行きたくなること間違いなしだ。

blank_space

2009年05月15日

パイプを磨く

譲り受けたダンヒルの古いシェルパイプのステムが変色していたため、金属磨きピカールを布につけてひたすら磨く。実用パイプだから、別にピカピカじゃなくてもかまわないんだが、だんだん綺麗になっていくと欲が出てきて、結局新品同様になるまで磨き続けた。

綺麗になると、当然吸ってみたくなるので、近くのBeckersに行き、ヴァージニアNo.1を詰めて、のんびり吸う。もちろん、パイプを磨いたからといって、味が変わるわけではないが、すっきりした気分に。

ほかに、先週アメリカからやってきた50年ほど前のシェル127にも火を入れる。当たり前だけど、全くストレスのない吸いやすいパイプだ。こちらは、あらかじめ磨かれていて、手入れする必要は無いのだが、パイプ表面のゴツゴツ感がいかにも時代がかっていて、気に入った。

blank_space

2009年05月06日

思考の整理学(外山滋比古)

思考の整理学 (ちくま文庫)筑摩書房の文庫「思考の整理学」(外山滋比古)が売れてる。

もともと20年以上前に発行された本書、懐かしい本だと感じる諸兄も多いと思うが、ここのところ新聞の書籍広告欄等で、『東大・京大で一番売れた本』という宣伝文句をつけたところ、ブレイク。予備校でも有名な本になっているらしい。

本書は、発想は寝かせて発酵させる、情報をメタ化する、忘れてよいことは忘れる捨てる、とにかく書いてみる・・・などなど、思考を整理するための手法をまとめたもの。たしかに、学生向けの本としては有用だろうが、今更感はあるね。

外山 滋比古氏といえば、渡部昇一の「知的生活」などとともに、学生時代に読んだ「知的創造のヒント」や「読書の方法-未知を読む」(講談社現代新書)を思い出すが、その後、私自身は知的生活に見切りをつけたせいか、ずっとご無沙汰というか、少々胡散臭ささえ感じる始末。でも、この手の本は、学生時代に一度読んでおくとよいですよ。ひねくれた中年男が読む本じゃないですから。

blank_space

2009年05月03日

フォトフレーム

SAMSUNG デジタルフォトフレーム SPF-85P(BK) (8インチ内蔵メモリ1GB 2年保証)フォトフレーム、流行っていますね。あの写真立てが液晶になっていて、次々に写真をスライドショーで表示できるもの。

試しに、我が家用に7インチのを1台買ってみたのですが、なかなか便利なので、私とカミサンの実家用に8インチを2台追加購入してプレゼント。これでいつでも孫の姿がたくさん見られるという訳。実際、そういうプレゼント用途メインで売れているらしいです。

いろいろなメーカーから出ていて、パッと見はソニーの鮮やかな画面に惹かれますが、さすがに値段も高い。そこで、1Gのメモリ内蔵で前面から操作できるサムスンを選択。ただ、メモリ内蔵は、とりあえず本体だけで済むのはメリットですが、あとで写真を追加したりするときに、本体ごと持ってきてもらわなければなりません(もちろん、SDなど外部メモリも使えます)。

blank_space

2009年04月25日

文庫本とチョコのコラボ

角川書店とロッテは、旅をテーマにしたチョコレートと文庫本のコラボレーションキャンペーンを共同で行う。

キャンペーンは、「旅のおともに角川文庫とクランキー」と銘打ち、両社が手を組んで、本格的な行楽シーズンを盛り上げ、旅の思い出づくりを応援していくとのこと。

ロッテは、4月21日『クランキーブラックスリムパック〈こだわりビター旅仕立て〉』を全国のコンビニ・駅売店限定で発売。「角川文庫×クランキーオリジナルコラボブックカバー」のお知らせや、内箱に「旅のおともに角川文庫フェア」全20冊のタイトルと商品1つにつき2作品の「チョコっと紹介」を掲載。

角川書店では、「旅のおともに角川文庫フェア」(4月下旬~7月31日)を開催、。対象の文庫(全20冊)を2冊買うと抽選で1,000名に「角川文庫×クランキーオリジナルコラボブックカバー」2種をプレゼント。

blank_space

2009年04月22日

東京創元社文庫創刊50周年

東京創元社は文庫創刊50周年を記念し、フェアを実施。

この4月から、人気イラストレータ、漫画家による書き下ろしカバーで1年間限定発売、記念復刊(草原推理文庫創刊時の4点のほか、ホラー&ファンタジー文庫、SF文庫も初期代表作を復刊)、読者プレゼント等を実施。

詳しくは、東京創元社のWebサイトを参照。

blank_space

2009年04月20日

ストラディヴァリウス(横山進一)

ストラディヴァリウス (アスキー新書 82)最近はヴァイオリンのリサイタルに行くと、今日の楽器はストラディヴァリウスの○○です、などとアナウンスされることが多い。バブル期以降、日本に相当数のストラディヴァリウスが入ってきているだろうとは思うが、世界にはどれほどのストラディヴァリウスの作品が残されているのだろうか(6~700程度だという)。

多くのヴァイオリニストを魅了するストラディヴァリウスは、そもそも他の作家の作品に比べてどこがすばらしいのか、美しい音色の秘密はどこにあるのか、それを所有者し演奏をしたのはどんな人たちなのか、本書は、そういう様々な疑問に答えてくれる。

著者は写真家で、楽器に魅せられ、世界の名器を撮影するうちに、自らも楽器作りに手を染めるまでになってしまった。本書の口絵にも、ストラディヴァリウスの代表作の写真が掲載されており、音を聞かずとも、その美しい姿に魅了される。

blank_space

2009年04月10日

2008年の文庫事情

出版科学研究所の「特集:2008年文庫マーケットレポート」によると、昨年の文庫販売金額は0.9%減の1,359億円、平均価格は値上がりしたが、映像化の効果も薄かった。

『2008年の文庫は、東野圭吾や『チームバチスタの栄光』などの映像化原作が部数を伸ばした。だが06年や07年と比較すると、オビに謳われる“映像化”の神通力が弱まってきていると言わざるを得ない。活発な刊行活動による点数増に、店頭は飽和状態。多点化少部数化は一層進行し、返品率も上昇している。』とのこと。

blank_space

2009年04月02日

新人物文庫の創刊

円周率を計算した男新人物往来社は、5月「新人物文庫」を創刊する。

歴史、時代小説を中心に、雑誌「歴史読本」の特集を文庫化するなど、歴史ファンのための文庫。最初の3ヶ月は各6点、以後毎月4点ずつ刊行予定で、今年度末までに50点を目指す。

初回は、「新撰組顛末記」、「織田信長に学ぶ」、「戦国武将の生き方死にざま」、「黒牛と妖怪」、「円周率を計算した男」(写真は単行本)、「幕末・明治美人帳」。古写真や史料、図版など、ビジュアルにも力を入れていくとのことで、私のような歴史音痴の気もひこうというところだろうが、時代関係の文庫本はあふれているので(しかもなぜか造りが安っぽい・・・)、実際に書店に並ぶと、埋もれてしまうんじゃないかなという不安が。

詳しくはこちら

blank_space

2009年04月01日

岩波現代文庫

岩波書店によると,「岩波現代文庫」が創刊(2000年1月)10周年を迎えるにあたって,装幀を新たにするとともに,30点でフェアを実施する。これまで,同時代ライブラリーや岩波書店の単行本を復刊し文庫化したものや他社の書籍の復刊が中心であったが,今後は,オリジナル版を増やしていく方針とのこと。

blank_space

エイ文庫 ツール・ド・フランス三題

ツール・ド・フランスを見に行きたい! (えい文庫 177)ツール・ド・フランス関係のガイドが3冊まとめてエイ文庫3月の新刊に登場。

「ツール・ド・フランスを見に行きたい!」、「ツール・ド・フランス黄金時代」、「7月のフランス自転車とともに」。続けて読んでみました。

「ツール・ド・フランスを見に行きたい!」は、ツールに魅せられ、仕事を辞めて現地に乗り込んだ著者たなかそのこが、レースを追いかけてフランス各地を巡った観戦記。綺麗な写真とともに観光ガイドとしても楽しく、地元の人々がどれだけレースを待ち望み、楽しんでいるかがよく伝わってくる。

ツール・ド・フランス 黄金時代 (えい文庫 193)「黄金時代」は、1903年にスタートしたツール・ド・フランスがもっとも燃えた86~'91年のレースを年ごとに紹介したもの。往年の選手のプロフィールも収められている。

7月のフランス 自転車とともに (えい文庫 176)「7月の・・・」も、ジャーナリストの著者が、ツールを取り巻く現地の情報をまとめたもの。表紙はかわいいイラストだが、内容は「見に行きたい」より本格派。読み物としては「見に行きたい」の方が楽しいが。

blank_space

2009年03月31日

直筆で読む「人間失格」

直筆で読む「人間失格」 (集英社新書 ビジュアル版 11V)集英社文庫の「直筆で読む」シリーズ第二弾、「人間失格」を読む。

直筆原稿を写真版で完全収録した本シリーズ、前回の「坊ちゃん」は、漱石の字が非常に細かく、なかなか読むのに苦労したが、今回の太宰の原稿は、ずっと読みやすい。

それでも、「解読する」といった感じには違いないので、あくまでこれらの作品を好きで、オリジナル(とは何か?という問題も含めて)に触れてみたいという人が手にすべき本だろう。

従来、古書店が刊行している原稿の復刻版が高価なことを考えれば、このシリーズ、なかなか良いアイデアで、今後も個性的な作家を取り上げて欲しい。

blank_space

2009年03月30日

よしもと文庫創刊

ドロップ (幻冬舎よしもと文庫)3月10日、幻冬舎よしもと文庫が創刊された。

初回は6点。「哲学」(松本人志・島田紳助)、「「シネマ坊主」(松本人志)、「泥の家族」(東野幸治)、「がんさく」(濱田雅功)、「松本紳助」(島田紳助・松本人志)、「ドロップ」(品川ヒロシ)。予告のときに比べて「哲学」が増えているな。

ファンの人はすでに読んでいるだろうし、文庫化されたから読んでみようというものでも無いような気がするが・・・。

息子の卒業、入学記念で、写真を撮ってきた。カミサンの希望で、生まれた時から毎年、写真館で家族写真を撮っているのだが、5年、10年と揃ってくると、たしかにこれは家族の記録として一番貴重なものになるかもしれない、という気がしてくる。デジカメで気楽に撮った写真も良いのだが、ちょっと緊張してあらたまった感じで写真に収まった姿というのも、なかなか良いものだ。

blank_space

2009年03月22日

本屋大賞実行委員会

4月6日に「2009年本屋大賞」の発表会が明治記念館で行われ、大賞作品の発表と授賞式、発掘部門で選出された書籍の紹介があるとのこと。

ちなみに、3月12日から本屋大賞実行委員会が運営する「本屋大賞サイト」のWebアドレスがhttp://www.hontai.or.jp/に変更となった(以前は、http://www.hontai.jp/)。

ドメインを取ったのは昨年11月のようだが、hontaiなんていう他で使えそうな名前が残っていたことに感心。本屋大賞実行委員会は、特定非営利活動法人なので、or.jpなんですな。以前使っていたドメインhontai.jpのほうは、広告デザイン関係のビジネスデザイン(株)が所有していて、現在コンテンツはカラになっている。

blank_space

2009年03月15日

ダンヒルのロイヤルヨット

ダンヒルのロイヤルヨットが切れてしまったので、用事で出かけた横浜元町のヒュミドール・ スギシマで購入。ヴァージニアでなかなか香りの強い葉だが、965と一緒で、常に手元にないと不安なんですね。

パイプたばこって、普通のたばこ屋でも意外においてあるんですが、吸わない人は、全然眼中にないから、そんな葉っぱどこで買うんですか?と訊かれることが多いです。そして、いまどきパイプのどこが面白いんですか(物好きな人)?とも、言われますが、こればかりは、体験してみないとわからないところ。

興味のある人には、適当なWebサイトでも紹介したいところですが、なかなか取っつきやすいサイトが無いので、やる夫シリーズの「やる夫がパイプ喫煙に挑戦するようです」や「やる夫がパイプ喫煙で試行錯誤するようです」の方が、興味を持ってもらえるかもしれません。

blank_space

2009年03月08日

神の雫

視聴率が芳しくないと言われているドラマ「神の雫」は、今週最終回を迎える。結構楽しく見てきたのだが(仲里依紗かわいいし)、ワインものって、いまどき人気ないのかね?

ご多分に漏れず、バブルの頃ワインにハマっていたわたしの部屋には、当時の名残で、1980年代のコルトン・シャルルマーニュやシャンベルタンが転がってたりする。セラーに入れてたわけじゃないから、すでに飲み物じゃなくて飾り物に成り下がっていて、ワインに謝れ、って言われてる感じだ。

たばこでも葉巻は湿度40%温度20℃にキープせよなどと言われているが、パイプたばこはそれほどシビアでなく、不精者ものには都合がよい。ということで、きょうは、パイナップルマークのエリンモア・フレイクなぞ吸いながら、神の雫最終回の展開をいろいろ予想しているところ・・・

blank_space

2009年03月04日

幻冬舎 よしもと文庫 創刊

文化通信紙ほかによると、吉本興業と幻冬舎との共同企画で「幻冬舎よしもと文庫」が3月11日に創刊される。定価は未定。

初回は、ドロップ(品川ヒロシ)、シネマ坊主(松本人志)、松本紳助(松本人志)、がんさく(濱田雅功)、泥の家族(東野幸治)の5点。

幻冬舎文庫で出ている「哲学」(島田紳助・松本人志)なんていうのは、どうなるのかしらね。

今春、中学に入学する息子の制服ができあがってきた。30数年前、私が着たのと同じような詰襟の学生服だが、そのときの私と比べると身長は息子の方が20cm近く高い。まあ、よく育ったものだと思うが、学生服を着るとヒョロヒョロしていて、何となく滑稽でもある。

blank_space

2009年02月25日

群ようこ「三味線ざんまい」

三味線ざんまい (角川文庫)新刊ではありませんが、群ようこ「三味線ざんまい」(角川文庫)を読みました。

40代後半にして小唄と三味線に挑戦し、名取りとなり舞台に立った著者のお稽古日記。ギターやウクレレ!であれば、実際に練習したことがあるし、譜面にもなじみがありますが、普段、津軽三味線や漫才の三味線しか見たことのない私にとって、まず三味線を手にするところから始まる本書は、三味線の仕組みや奏法、師匠と弟子の関係、家元制などなど、知らないことばかりで、たいへん参考になりました。

なにより、著者が再三くじけそうになりながらも、師匠に叱咤激励され、前向きに稽古に励む姿がすばらしく、不安と期待を抱きながら舞台へ出るときの緊張感もリアルに伝わってきます。好きこそものの上手なれといいますが、冗談めかして書いている稽古の苦労のウラに相当の努力があったんだろうなと素直に感心しました。

著者は稽古で一番学んだことは、人の言葉に素直に耳を傾けないと上達しないこと、何もできないということがわかって自分の傲慢だったところが少しリセットされたこと、和物の文化に親しめるようになったことだと言っています。

本書を読むと、自分でも三味線を弾きたいという気持ちになるのですが、なかなか踏み出すまでのハードルは高そうです。

blank_space

2009年02月17日

Amazon 2008年出版社別年間売上ランキング

Amazonによると、2008年出版社別年間売上ランキングは以下の通り。
参考までに( )内は2007年度の順位。

1 講談社(1)
2 角川グループパブリッシング(4)
3 集英社(3)
4 小学館(2)
5 ダイヤモンド社(6)
6 新潮社(5)
7 岩波書店(7)
8 学習研究社(9)
9 エンターブレイン(11)
10 日経BPグループ(8)
11 ソフトバンククリエイティブ(10)
12 文藝春秋(14)
13 PHP研究所(13)
14 日本経済新聞出版社(15)
15 幻冬舎(16)
16 徳間書店(20)
17 東洋経済新報社(17)
18 翔泳社(21)
19 静山社(85)
20 日本放送出版協会(19)

blank_space

2009年02月16日

280円の絶版文庫

新文化紙によると、絶版の古本文庫を書店に卸している「ふるほん文庫やさん」は2月から、1280円や880円、480円など従来の値付けを廃止し、プレミアムのつく文庫もすべて280円に統一する(カバーなしはその半額)。現在“280円展開”は9店舗で実施、近く60店での稼働を目指す、とのこと。

値付けを変更した理由について、「都市部では従来の価格でも売れるが、地方での売行きは鈍っている。希少本を安値で売るのは断腸の思いだが、日本一安い絶版・品切れ文庫を提供して対抗していく」。2月から価格切り替えと同時に、書店への送品セットをこれまでの1万冊規模から1500冊に縮小。中小・零細書店でもワゴンで販売できるようにするのが狙い。書店マージンは40%で、商品の運送費は同社が負担する。

現在、280円で販売しているのは東京堂書店(東京)、岩下書店(栃木)、文真堂書店長岡店(新潟)、本の店英進堂(同)、アシーネの4店舗。岩下書店では2月2~5日の4日間で100冊、東京堂書店でも2月1~4日の4日間で98冊を販売した。

谷口会長は「今まで、書店で古本文庫を販売する際、新聞やテレビなどマスコミ報道があったが、今回はまったくそれがない。やはり280円という価格帯が“宣伝”になっている」と売れた要因を話す。

blank_space

2009年02月13日

ないもの、あります(クラフト・エヴィング商會)

ないもの、あります (ちくま文庫)「ないもの、あります」(クラフト・エヴィング商會)が、ちくま文庫に入った。

クラフト・エヴィング商會って何?っていう方には、まず最初に薦めたい本。クラフト・エヴィング商會らしい洒落た装幀でお気に入りだった2001年刊の単行本もあるが、この文庫版も綺麗にまとめられていて、結局買ってしまった(文庫化にあたって3編が追加されている)。

本書は、言葉としてよく耳にするが誰も見たことのないものを商品にしてみました、という「夢の」商品紹介。販売するのは、堪忍袋の緒、転ばぬ先の杖、左うちわ、舌鼓、大風呂敷などなど。それぞれが、どんなかたちをしているのかは、本書のイラストを見ていただくとして、その紹介文もとても巧くできていて、子供に読んで聞かせたら本気にしそうだ。

最後に赤瀬川原平「とりあえずビールでいいのか」も収めて945円。十分お得だと思う。しかし、イラストが見やすい単行本が1470円なので、まだ読んだことのない方には、まずそちらを見て欲しい。

blank_space

2009年02月07日

香馥時間-水たばこ

香馥時間―水たばこ新刊「香馥時間-水たばこ」(日労研編集部)を読む。

日労研はその名の通り、労働・企業関係ビジネス書中心の硬派な出版社だが、昨年「おやじのための自炊講座」を出し、今回は「水たばこ」と、なんだか軟化?してきた感じだ。

本書では、中近東でひろく吸われている水たばこについて、その仕組みや吸い方、東京で水たばこが吸える店、現地レポートなど、豊富な写真とともにわかりやすく解説されている。もちろんガイドとしての実用性もあるが、水たばこを吸うためのカラフルなガラス器具など、眺めるだけでも楽しい。

水たばこは、たばこの煙を水を通して吸うため、まろやかな味がするとよく言われるが、私も体験したことがないので、本書に出てくるフルーツやハーブなどを混ぜたフレーバーたばこの良い香りを想像するだけ。近くに吸える店があるようなので、是非機会があれば体験してみたいと思う。

本書は、オールカラーで割安感のある1200円。まあ、高い安いに関わらず、たばこの本はすぐに消えゆく運命なので、見つけたら買っておかなければならない....。

blank_space

2009年01月31日

大麻は何がいけないのか?

マリファナ青春旅行〈上〉アジア・中近東編 (幻冬舎アウトロー文庫)大麻取締法違反容疑で大相撲の十両力士、若麒麟容疑者が逮捕された。またこんな時期に馬鹿なことをやって、とは思うが、さて、大麻の何がいけないのか、報道ではハッキリ説明してくれない。

今回、若麒麟は大麻を吸っていたことを認めてるようだが、これ自体は罪にはならない。容疑にも(共同所持)と書いてあるように、大麻は許可無く栽培したり、葉っぱを所持したりすることが違法であって、種子を持っていることや、使用(吸うこと)は違法ではない。それは大麻を育てる農家があったり、飼料に種子が含まれることなどとも関係あるのだが、一般に考えられているように、大麻を吸うと反社会的行為におよんだり、しまいには廃人になるから禁止されているという訳では(少なくとも法律上は)ない。そもそも、本当にそうだったら欧米諸国が事実上所持を黙認するはずがない。

それでも、我が国の現状では、大麻が裏社会の資金源になったり、周囲とさまざまなトラブルを引き起こしたりするから、あえて大麻を解禁する必要はないが、少なくとも大麻の何がいけないのかは、わかりやすく説明する必要があると思う。うまく説明できない、あるいはしたくないのであれば、それは昭和23年に連合国指示で制定された大麻取締法に既に無理があると考えるべきではないだろうか。

blank_space

2009年01月29日

リアル・シガー・ガイド(馳 星周)

リアル・シガー・ガイドチェ・ゲバラの映画の影響もあるのか、キューバ・シガーが人気だという。日常的にプレミアムシガーをくゆらすためには、かなりの金銭的余裕が必要だが、ワインと同じでちょっと高級な嗜好品として、色々蘊蓄を語りたくなるものではある。もっとも、シガー人口はワインに比べて取るに足らない数だろうから、葉巻に関する本もワインに比べるべくもない。しかも少々古くさい輸入商のカタログに毛が生えたようなものばかりだ。

そんな中で、ユニークなジャケットに収められた「リアル・シガー・ガイド」(馳 星周)は、異色の存在。1万本を超えるという著者のシガーコレクションは、豊富な資金がなければ成り立たないもの。しかし、あくまで自分自身の楽しみだけのために試行錯誤を繰り返してきた著者の経験は、普通のシガーファンの共感をよぶと同時に、これからシガーに挑戦しようというビギナーには有用なガイドとなるだろう(月刊プレイボーイの連載をもとにまとめられたもの)。

本書は、美味しい葉巻の買い方から始まり、保管の仕方、箱買いのすすめなど、著者ならではのノウハウを開陳するほか、愛するキューバ葉巻の紹介や北方謙三との対談も収録している。

タバコに全然興味の無い人には薦めようがないが、大人の嗜みの一つとして葉巻もありかな、と考える人には、読みでのある楽しい本だ。

blank_space

2009年01月26日

蛇儀礼(ヴァールブルク)

蛇儀礼 (岩波文庫)岩波文庫「蛇儀礼」(ヴァールブルク)を読む。

ヴァールブルク(1866~1929)は、裕福なユダヤ系ドイツ人の銀行家の家に生まれ、13歳の時に弟に家業を譲る代わりに、自分の芸術学関係の研究に必要な書籍の購入と生涯にわたる生活の資金提供を約束させたという早熟ぶりだった。

ドイツやイタリアで美術関係の研究をしたのち、弟の結婚式でアメリカに渡ったのを機会に、南西部のアリゾナやニューメキシコを旅して、インディアンの生活や儀式に触れたことが、本書(講演録)誕生のもととなった。

アメリカから戻ったヴァールブルクは、その資財を元にハンブルグにヴァールブルク文庫を設立し、膨大な書籍の収集を始めた。のちにナチスが政権を握ると、反ユダヤの攻撃を避けるため、6万冊の蔵書はロンドンへ運ばれ、その後の補充を含めて32万冊を擁していたとのこと。

その間、ヴァールブルクは精神を病み、スイスのクロイツリンゲンにある病院に入院する。高級ホテルのようなお金持ちのための病院だったが、5年ほどで自力快復、退院の許可を得るために患者やスタッフの前で講演することとなり、1923年4月21日に「クロイツリンゲン講演」が行われた。本書はその狂気から生還した日の講演記録である。この辺の事情は、200ページほどの本書の半分を占める解説に詳しい。

本書は、もともと講演録なので、豊富な図面と平易な言葉で書かれており、取っつきやすく見える。しかし、読み進んでいくと、なかなかこれは手強いことに気づき、併収されているドイツ語版解説が大いに助けになった。

blank_space

2009年01月25日

藤田一咲「乙女写真の時間」

乙女写真の時間 (えい文庫 192)えい文庫の新刊、藤田一咲「乙女写真の時間」を読みました。

脱力写真家を自称する著者による「写真の時間」シリーズも何と11冊目。これまで日常の何気ない風景が多かった本シリーズ。今回は、たくさんの素人の「乙女」たちを、ストリートポートレート感覚で撮っています。

もちろん写真メインですが、撮影に協力した地元のカメラマンやショップの店長による撮影裏話や、愛用するカメラの紹介など、著者の撮影スタイルが伺える文章もなかなか興味をひきますね。

撮影される全国の「乙女」たちが、ごくごく普通の雰囲気でのんびりした感じなので、さぞかし気楽な撮影風景だろうなと思うのですが、周りの人によると藤田さんの撮影は、いつ撮られたのかいな?というくらいの素早さだとか。脱力脱力....と油断させられてはいけません。

blank_space

2009年01月22日

岩波文庫2009年春の復刊

岩波文庫2009年春の復刊(2月19日発売予定) 36点41冊

続コンゴ紀行や建築の七灯、30年くらい前に山陽堂支店で買ったけど、高かったな~などというのも昔話になりつつありますが、今回は読み物系がたくさんあって楽しいですね。古き時代の大阪風俗を描いた「鱧の皮」や「大阪の宿」、芸者遊びにうつつを抜かす冴えない中年男が哀しい「耽溺」など、やっぱりノスタルジックな作品に惹かれます。

■ 新勅撰和歌集 久曾神 昇,樋口芳麻呂 校訂 (前回重版97年)
■ 天草本 伊曾保物語 新村 出 翻字 (97年)
■ 読史余論 新井白石/村岡典嗣 校訂 (95年)
■ 頼山陽詩抄 頼 成一,伊藤吉三 訳註 (97年)
■ 愛弟通信 国木田独歩  (90年)
■ 時は過ぎゆく 田山花袋 (95年)
■ 有明詩抄 蒲原有明 (94年)
■ 子をつれて 他8篇 葛西善蔵 (95年)
■ 大阪の宿 水上滝太郎 (88年)
■ 鱧の皮 他5篇 上司小剣 (95年)
■ 耽溺 岩野泡鳴 (92年)
■ 李長吉 歌詩集(全2冊)  鈴木虎雄 注釈 (87年)
■ カイン バイロン/島田謹二 訳 (93年)
■ 新アラビヤ夜話 スティーヴンスン/佐藤緑葉 訳 (90年)
■ アラン島 シング/姉崎正見 訳 (95年)
■ シカゴ詩集 フローベール/渡辺一夫 訳 (93年)
■ タッソオ ゲェテ/実吉捷郎 訳 (92年)
■ スキュデリー嬢  ホフマン/吉田六郎 訳 (89年)
■ カラクテール 当世風俗誌(全3冊) ラ・ブリュイエール/関根秀雄 訳(92年)
■ 偽りの告白 マリヴォー/鈴木力衛 訳 (93年)
■ 暗黒事件(全2冊) バルザック/水野 亮 訳 (92年)
■ プチ・ショーズ ある少年の物語 ドーデ/原 千代海 訳 (92年)
■ 口髭 宝石他五篇 モーパッサン/木村庄三郎 訳 (95年)
■ コンゴ紀行 アンドレ・ジイド/河盛好蔵 訳 (88年)
■ 続コンゴ紀行 チャド湖より還る アンドレ・ジイド/杉 捷夫 訳 (88年)
■ 家族の記録 アクサーコフ/黒田辰男 訳 (87年)
■ 恐ろしき媒 ホセ・エチェガライ/永田寛定 訳 (88年)
■ アルプスの山の娘 ハイヂ ヨハンナ・スピリ/野上弥生子 訳 (91年)
■ 弘道館記述義 藤田東湖/塚本勝義 訳註 (96年)
■ 抱朴子 石島快隆 訳註 (97年)
■ 道元禅師語録 大久保道舟 訳註 (95年)
■ 美と崇高との感情性に関する観察 カント/上野直昭 訳 (87年)
■ 芸術哲学 ジンメル/斎藤栄治 訳 (95年)
■ 建築の七灯 ラスキン/高橋しょう川 訳 (97年)
■ 聖フランシスコ・デ・サビエル書翰抄(全2冊) アルーペ神父,井上郁二 訳 (95年)
■ 増訂 新版 アルプス紀行 ジョン・チンダル/矢島祐利 訳 (96年)

blank_space

2009年01月13日

筑摩書房の宮沢賢治全集完結

1995年に刊行が始まった筑摩書房「新校本 宮沢賢治全集 全16巻 別巻1冊」(全19冊)が、この3月いよいよ完結する。

前巻が出てから、今回の最終巻まで7年経っている・・・というから、気の長い話だが、新文化紙によると、筑摩書房では前巻の取次別配本数と今回の受注数が全く違っていることに愕然としたという。

「まだ集計途中ですが、定期購読部数が前巻に比べ、半分以下、3分の1にも落ちてしまっているのです。おそらく外商で頑張っていた中小書店の減少がその要因だと思います。転廃業された書店さんを通じて定期購読していた方にどうアナウンスすべきか、今いろいろと方策を検討しています」

7年も経っていれば、さもありなんと思うが、これまで揃えてきた読者が、最終巻を放棄するとは思えないので、文字通り、息が続かなくなったのかしら・・・

blank_space

2009年01月12日

祖母の葬儀

正月早々ですが、1月8日に母方の祖母が逝去しました。私にとっては、忙しかった母の代わりに、小さい頃から面倒を見てもらっていたので、寂しい限りですが、明治44年生まれの97歳、これまで病気らしい病気もせず、晩年は悠々自適の生活でしたから、まずは天寿を全うしたと思っております。

つい正月まではまだまだ元気で、100歳まではがんばれるね、と話をしていた矢先でしたが、東京神田の商人の家に生まれ、大工の棟梁に嫁いで、関東大震災や大空襲をくぐり抜けてきた明治女の力強さを懐かしく思いだしています。

blank_space

2009年01月06日

岩波文庫のミニチュア

ミニチュア製作が趣味の学生さんのブログ「模型慕情」に,『岩波文庫「白鯨」のミニチュアを作る』という面白い企画が登場しました。

http://tokyostory.exblog.jp/10441393/

作成の手順としては,縮小したカバーを切り出し,スプレーのりで貼って積み重ねた紙を切り整え,のりでカバーを貼りつけています。色づけも凝っていて,上中下揃いという念の入れよう。

作品をぜひご覧下さい。

blank_space

2009年01月04日

新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。

年末から三が日にかけて、裏磐梯の方へ初滑りに行ってきました。雪不足が心配でしたが、ちょうどまとまった雪が降ったところで、綺麗なゲレンデで気持ちのいい新年を迎えることができました。

blank_space
記事一覧
blank_space